プロジェクト管理のフェーズとは?計画から終結までの 5 段階をわかりやすく解説

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2025年10月10日
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プロジェクト管理フェーズ
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概要

プロジェクト管理には、成功に欠かせない 5 つのフェーズがあります。この記事では、立ち上げから終結までの流れをわかりやすく解説し、それぞれの段階で何をすべきかを整理します。これを理解すれば、チーム全体の進行がスムーズになり、計画通りに成果を上げるための実践的な知識が得られます。

更新: この記事は、プロジェクト管理フェーズを理解する重要性とプロジェクト管理を効率的に進めるヒントに関する記述を加え、2025年 10月に更新されました。

【この記事でわかること】

  • プロジェクト管理の 5 つの基本フェーズとその役割

  • フェーズを理解することのメリット

  • 実務に活かせるプロジェクト管理のコツ

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はじめに

プロジェクト管理は誤解されていることがよくあります。多くのプロフェッショナルはプロジェクトタイムラインを管理することがプロジェクト管理であると考えていますが、それだけではありません。そこで、プロジェクト管理の 5 つのフェーズを理解するための簡単なガイドをご用意しました。

なぜ 5 つのフェーズを知ることが重要なのでしょうか?プロジェクト管理のライフサイクルを理解すると、プロジェクト管理ソフトウェアの助けを借りて、よりよい社内プロセスを導入できます。

この 5 つのフェーズから成るモデルは、プロジェクトマネジメント協会 (PMI) がプロジェクト・ライフサイクル PMBOK® ガイド (別称: プロジェクトマネジメントの知識体系) で定義しています。PMBOK® ガイドは、プロジェクト管理の知識やスキルを高めたいと考えているすべてのプロフェッショナルにとって、非常に参考になるものです。

記事: PMBOK の基礎知識: プロジェクトをスムーズに進めるためには

プロジェクト管理のフェーズを理解する重要性

プロジェクトが失敗する大きな原因のひとつは、「どの段階で何をすべきか」がチーム全体で共有されていないことです。フェーズごとの目的や流れを理解していないと、計画が曖昧になったり、責任の所在が不明確になったりし、結果としてスケジュール遅延やコスト超過につながります。

一方で、プロジェクト管理のフェーズを理解していれば、以下のようなメリットがあります。

  • 進行の見通しを持てる: 各段階で必要なタスクや成果物が明確になり、チームが同じゴールを目指せる。

  • リスクを未然に防げる: フェーズごとにチェックポイントを設けることで、問題を早期に発見・修正できる。

  • チームの連携が強化される: 役割分担や期待値を共有しやすくなり、コミュニケーションの齟齬が減る。

  • 成果の質が向上する: 体系立てたアプローチにより、最終的なアウトプットが安定しやすい。

つまり、プロジェクト管理のフェーズを理解することは、単なる知識ではなく、チーム全体を成功に導くための実践的なスキルなのです。

PMBOK におけるプロジェクト管理フェーズの定義

プロジェクト管理の国際的な標準をまとめた「PMBOK® ガイド」では、プロジェクトの流れを 「プロジェクトライフサイクル」 として定義しています。これは、プロジェクトを最初の構想から最終的な終結まで、段階的に進めるためのフレームワークです。

ライフサイクルは、次の 5 つのフェーズ (PMBOK 内では「プロセス群」と呼ばれます) で構成されます。

  1. 立ち上げ: プロジェクトの目的や方向性を定める段階

  2. 計画: 実行に必要なスケジュール、予算、体制を整える段階

  3. 実行: 計画に基づきタスクや作業を進める段階

  4. 監視・コントロール: 進捗を確認し、必要に応じて調整する段階

  5. 終結: プロジェクトの成果物を引き渡し、正式に完了させる段階

このように、PMBOK におけるプロジェクトのライフサイクルは「どのようにプロジェクトが始まり、どのように進み、どのように終わるのか」を整理する役割を持っています。

各フェーズにはそれぞれ異なる目的とポイントがあり、正しく理解することでプロジェクトの成功率を高められます。次からのセクションでは、これら 5 つのフェーズを順に詳しく見ていきましょう。

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プロジェクト管理の 5 つのフェーズ

1. プロジェクトの立ち上げ

プロジェクト管理モデルの立ち上げフェーズでは、プロジェクトを大まかに定義します。このフェーズでは、プロジェクトのスポンサーや関係者を特定し、初期のリサーチ段階を開始します。また、コミュニケーション計画をチームの他のメンバーに簡単に配布できるように、プロジェクトを書面で文書化するのもよいアイデアです。多くのチームは、最初のプロジェクトのキックオフミーティングフィジビリティースタディ (実現可能性調査) からプロジェクトを開始します。どのようにキックオフするかは、チームの好みのコミュニケーションスタイルによって決めるべきです。

プロジェクトの最初のアイデアを提示するだけでなく、プロジェクト成果物に関連する利益、コスト、リスク要因を概説する必要があります。また、組織が成功をどのように評価しているかに応じて、追加の評価基準の概略を示すこともできます。

プロジェクトを評価した後は、ビジネスケースや、小規模なプロジェクトの場合はプロジェクト憲章を作成します。これらのツールは、プロジェクトの目標、予算、スケジュールなどの詳細を盛り込んで、プロジェクトの概要を説明し、ピッチするのに役立ちます。ビジネスケースとプロジェクト憲章のどちらを作成するにしても、これらのツールは、後で参照したり、将来的にプロジェクト目標をすばやく確認するのに役立ちます。

ここで、ビジネスケースやプロジェクト憲章に記載すべき内容の一例をご紹介します。

  • 会社名: Apollo Enterprises

  • プロジェクト名: OKR 作戦ブック

  • プロジェクトマネージャー: Kabir Madan

  • 目標: このレポートの目的は、顧客ベースに世界クラスのリソースを提供することで、リードジェネレーションを増やすことである。

  • 関係者: Daniela Vargas、Kat Mooney、Ray Brooks 

  • タイムライン: 2025年 6月 1日 ~ 2025年 7月 20日

  • メリット: このレポートのメリットは、新しい競争優位性の獲得、新しいリードファネルの作成、そして最終的には低いプロジェクト予算で高い ROI が得られることである。

リスク: リスクよりもメリットの方が大きいと考えるが、コンバージョンに至らない見込み顧客を引き寄せる可能性がある。

記事: ビギナーズガイド: 効果的なビジネスケースの書き方

2. プロジェクトの計画

プロジェクト管理のプロジェクト計画フェーズでは、プロジェクトロードマップを用いて明確な目標を作成します。目標計画の実行方法は複数ありますが、SMART な目標、CLEAR な目標、目標と主要な結果 (OKR) の 3 つのプロジェクト計画戦略が参考になります。

記事: より効果的なプロジェクト計画をわずか 7 つのステップで作成
SMART な目標

SMART な目標とは、Specific (具体的)、Measurable (測定可能)、Achievable (達成可能)、Realistic (現実的)、Time-bound (期限がある) の頭文字をとったものです。この方法は、チームのコミュニケーションを向上させ、明確なロードマップを定義し、追跡可能な指標をもたらすことから、多くのチームで採用されています。

記事: よりよい SMART な目標作成のためのヒントと実例

CLEAR な目標とは、Collaborative (協力的)、Limited (限定的)、Emotional (感情的)、Appreciable (感謝可能)、Refinable (再利用可能) の頭文字をとったものです。多くのチームがこの方法を選ぶのは、実践しやすい実用的なフレームワークであり、コラボレーションに焦点を当てた方法であるからです。

OKR は、他の 2 つの方法とはより大きく異なります。この方法は、目標を全社に公開し、組織全体の可視化を図ることができます。OKR は、プロジェクトを開始してから目標を定義するのではなく、目標を開始してから、その目標に沿ってプロジェクトを作成します。OKR 目標管理の詳細を知り、あなたの組織に適しているかどうかを判断してください。

記事: OKR の設定方法

「SMART な目標」か「CLEAR な目標」か、それとも「OKR」か

3 つの戦略はそれぞれ異なるアプローチをとりますが、いずれも類似した結果をもたらします。あなたのビジネス目標に最も近い方法を選ぶことができます。

プロジェクト管理の計画フェーズで使用するその他のリソースとしては、マイルストーンチャート、ガントチャートプロジェクトリスク管理分析などがありますが、これらはすべて、関係者に詳細を明確に伝えるのに役立ちます。これらは、初期のプロジェクトスコープで発見されたものかもしれませんが、計画フェーズは、目的、目標、リスクを拡大するのに最適な時期です。

ここで、SMART なプロジェクト管理手法を用いた目標の内訳の例をご紹介します。

当初の目標: リードジェネレーションの拡大

改善された SMART な目標:

  • 具体的: リソースガイドの配布によるリードジェネレーションの拡大

  • 測定可能: 毎月のリードジェネレーションを 15% 向上させる。

  • 達成可能: 最近の調査によると、お客様はリソースガイドに興味を持っていることがわかっている。

  • 現実的: リソースガイドと引き換えにお客様の連絡先情報を収集する。

  • 期限がある: 毎年 1月にリソースガイドを作成し、リードトラフィックを維持する。

3. プロジェクトの実行

実行フェーズでは、チームは設定された目標を達成することに集中します。最初の 2 つのステップで収集した情報をもとに、チームワークとコラボレーションを駆使して、指定された期間内にプロジェクトを作成し、開始します。

まず、チームメンバーにタスクを割り当てます。すでにプロジェクト管理ツールを使用している場合は、これらのタスクをプロジェクトのワークフローに追加することで、チームはリソースにすばやくアクセスし、一箇所でコミュニケーションをとることができます。また、タイムライン用ソフトウェアなどのプロジェクトマッピングツールを使えば、プロジェクトの各ステップを可視化できます。

次に、成功の測定方法を全員が明確に理解できるように、進捗追跡と成功の手法を準備する必要があります。これには、追跡する予定の具体的なパフォーマンス指標や、キャンペーン後に達成すべき目標などがあります。

締め切りやワークロードは日々変化するため、必要に応じてプロジェクトのスケジュールを更新し、一度満たした依存関係を解消するようにしましょう。急な締め切りが迫っている場合は、優先順位に基づいてチームのスケジュールを整理しましょう。定期的にチームメンバーと連絡を取り、プロジェクトが順調に進んでいるか、成果物が達成されているかを確認するのがよいでしょう。

スケジュールは変動するものですが、スコープクリープに陥らないためには、可能な限り当初のスケジュールに近づけることが重要です。言い換えれば、当初のプロジェクトスコープを超えないようにするということです。

記事: スコープクリープの 7 つの主な原因とその防止策

以下のタイムラインプランの例を見て、仕事を各要素に分解した作業分解構成図の作成方法について学習しましょう。

プロジェクトタイムライン: 2025年 6月 1日 ~ 2025年 7月 20日

プロジェクトチーム: Kabir Madan、Daniela Vargas、Kat Mooney、Ray Brooks

  • 6月 1日: Kabir はプロジェクトのタスクを設定し、チームメンバーに割り当てる。

  • 6月 14日: Daniela はリソースデータを収集する。

  • 6月 18日: Daniela はデータを整理して Ray に提出し、デザインを依頼する。

  • 6月 28日: Ray はデザインドラフト 1 を Kabir に提出し、レビューに回す。

  • 7月 1日: Kabir はデザインのフィードバックを提供する。

  • 7月 6日: Ray は実行に向けた最終的なデザインを Kat に提出する。

  • 7月 12日: Kat は Kabir にステージングサイトを提出してレビューに回す。

  • 7月 15日: Kabir はステージングのフィードバックを提供する。

  • 7月 19日: Kat は最終的なステージングをチームに提出し、テストに回す。

  • 7月 20日: リソースガイドを公開する。

記事: 5 つのプロジェクトコントロールと導入すべきタイミング

4. プロジェクトの監視・コントロール

プロジェクトの効果を測定することは、いくつかの理由で重要です。プロジェクトの改善につながることはもちろんですが、チームメンバーが成功と失敗の両方から学ぶことができるという点も重要です。戦略的な目標を設定し、それを達成するために、目標設定ソフトウェアを使って、さまざまな重要業績評価指標 (KPI) を設定できます。どのような KPI を使用するかは、あなたの仕事やプロジェクトの種類によって異なります。

戦略的な目標を設定して、達成しましょう

最初に検討すべきパフォーマンス指標の一つは、当初の目標です。プロジェクトは解決しようとしていた問題を解決できましたか?当初の目標から離れてしまうことはよくありますが、パフォーマンスを測定する際にはこれを念頭に置くことが重要です。

次のステップは、プロジェクトの成功を判断するために、他の KPI を検証することです。一般的な KPI としては、投資収益率 (ROI)、コスト効率指数 (CPI)、計画値 (PV)、実際のコスト (AC)、出来高 (EV = アーンドバリュー) などが挙げられますが、これら以外にもさまざまな KPI があります。

プロジェクトの成功について、良かった点、悪かった点を含めて関係者に伝えます。正直になり、オープンにフィードバックを受け入れることが、チームメンバーが失敗から学ぶための最良の方法です。

以下の KPI の例をご覧ください。

  • プロジェクト目標: リード獲得数を前月比 15% 増加させる

  • 実際のコスト: 請求可能時間 $6,487

  • 出来高: 前月比で $47,300 獲得分増加

  • 投資収益率: $40,813

  • スケジュール効率指数 (出来高を計画値で割った値): .88

  • 顧客獲得コスト (コストをリード数で割った値): リードあたり $.61

  • リード獲得数の前月比: 18% 向上

  • サイトトラフィックの前月比: 4% 向上

  • 純利益率: 8% 向上

記事: KPI とは?設定の仕方と適切に管理する方法を解説 (成功事例付き)

5. プロジェクトの終結

プロジェクトを終了する (クローズする) というフェーズは、会社やチームによって最も差があります。功績を振り返り、認めたい人もいれば、すぐに次の大きな仕事に取り掛かりたい人もいます。終了方法に正解はありませんが、あなたとチームにとって最適な方法を見つけましょう。

プロジェクトを終了する際には、プロジェクト関係者と成功についてより深く話す機会を作りたいと思う場合もあるでしょう。このようなミーティングは、しばしばポストモーテム (事後評価) と呼ばれています。ミーティングを開催する場合は、事前に匿名のアンケートを実施し、ミーティングで重要な問題がすべてカバーされていることを確認するとよいでしょう。また、パフォーマンスフェーズで測定した KPI を確認し、良かった点、悪かった点を関係者全員が明確に理解できるようにしておくとよいでしょう。これにより、将来のプロジェクトで同じ失敗を繰り返さないようにすることができます。

また、プロジェクトを終了する前に、プロジェクトの資料を整理して共有フォルダに保存し、チームメイトがアクセスできるようにしておくのもよいアイデアです。プロジェクト概要、テンプレート、アセットのコピー、デザインファイル、開発作業などの資料は、パフォーマンスを評価する際に手元に置いておくことが重要です。

プロジェクトの終結フェーズで見逃しがちな重要な機会は、パフォーマンスのモニタリングを継続することです。あなたのチームでは、古いプロジェクトを設定しては忘れてしまうという習慣がありませんか?ビジネスとして成長し続けるためには、プロジェクトを実行する新しい方法を常に試し、無駄を省くことが重要です。

ここで、次のプロジェクトを終了させるための事後評価ミーティングアジェンダの例をご紹介します。

プロジェクト名: OKR 作戦ブック

日付: 2025年 8月 20日

時間: 10:00 ~ 11:00am CST

アジェンダの詳細:

  • プロジェクトの要約 (10:00am): Kabir はプロジェクトの当初の目標や目的、成果物の再確認を行う。

  • 結果の要約 (10:15am): Kabir は当初のリードジェネレーションの目標と追加の主要 KPI に焦点を当て、プロジェクトパフォーマンスのレビューを行う。

  • 関係者の意見 (10:30am): Kabir、Daniela、Kat、Ray は、良かった点、悪かった点について意見を述べる。

  • アクションアイテム: Kabir は 8月 20日の終わりまでに会議のメモを送付し、9月 3日までにスケジュールの最適化を完了させる。

今後のパフォーマンスを向上させるための意見を用意して事後評価に臨んでください。

記事: プロジェクト統合マネジメントのガイド (7 つのステップ)
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プロジェクト管理のメリット

平均的なナレッジワーカーは、10 個のアプリを 1 日に 25 回も切り替えており、大多数のチームは未だにリモートで仕事をしているため、チームワークはかつてないほど分散しています。そのため、プロジェクト管理は組織を成功させるための重要な要素となっています。5 人のチームでも、500 人のチームでも、タスクやコミュニケーションを整理して一箇所に集めるのは大変なことです。プロジェクト管理の 5 つのステップを活用することで、チームは常に仕事を順調に進め、生産性を最大限に高めることができます。

プロジェクト管理のメリット

プロジェクトサイクル管理のライフサイクルを理解するだけでなく、プロジェクト管理にはさらなるメリットもあります。適切なプロジェクト管理ツールを使えば、仕事や目標を一箇所に整理できるだけでなく、混乱を解消し、チームの有効性を高めて効率を向上させ、コミュニケーションの足並みを揃えることができます。その結果、ビジネスを成功させるという重要なことに集中できる時間が増えるのです。

現在の手法を改善するためには、新しいツールやリソースについて継続的に学ぶことから始めるとよいでしょう。かんばんボードスクラムのスプリントのようなプロジェクト管理手法は以前から存在していますが、新しいソフトウェアの機能を利用することで、チームの生産性と成功を新たなレベルに引き上げることができます。プロジェクト管理で重要なのは、新しい方法を試すことをやめないことです。

記事: プロジェクト管理のメリットとは?

プロジェクト管理を効率的に進めるヒント

プロジェクトを成功させるためには、単に「5 つのフェーズ」を理解するだけでなく、プロジェクト全体を見渡し、ステークホルダーと協力しながら効率的に進める工夫が必要です。ここでは、実務で役立つ具体的なヒントをご紹介します。

タスクを細分化して見える化する

「大きなゴール」だけでは、実際に何から手をつけるべきかが曖昧になりがちです。タスクを細かく分けて担当者を明確にすることで、作業の抜け漏れを防ぎ、進捗が一目で分かる状態を作れます。

その際に役立つフレームワークが WBS (Work Breakdown Structure) です。WBS で作業内容を細分化すると、プロジェクトのスコープを明確にし、誰が何を担当するのかを可視化できます。これにより、次のフェーズに進む前に課題を洗い出すことが可能です。

プロジェクト計画書で合意形成する

ステークホルダーと早い段階で共通認識を持つことは不可欠です。プロジェクト計画書に目標、プロジェクトのスコープ、スケジュール、リソースを明文化しておけば、プロジェクト開始後に方向性がぶれるリスクを大幅に減らせます。

進捗状況をリアルタイムで確認する

プロジェクトの進捗を正しく把握するには、情報をリアルタイムで確認することが不可欠となります。たとえばワークマネジメントツール Asana では、随時更新されるダッシュボードを活用でき、最新情報を確実に入手することが可能です。これにより、進捗状況の遅れやリスクを即座に発見し、次のフェーズにスムーズに移行できます。

情報共有を一元化する

メールやスプレッドシートに情報が分散すると、作業効率が低下します。コメントやファイルを一箇所に集約し、全員が同じ情報をリアルタイムで参照できる状態を作ることで、ステークホルダー間のコミュニケーションが円滑になります。

プロジェクトのパフォーマンスを定期的に確認する

プロジェクト完了までの間に、定期的な進捗レビューを行いましょう。KPI や成果物を振り返ることで、計画との差異を把握し、改善策を素早く導入できます。プロジェクトのパフォーマンスを測定する習慣を持つと、組織全体のプロジェクト管理力が強化されます。

知見を蓄積して次に活かす

プロジェクト完了時には事後評価を行い、プロジェクトの進捗管理で得た学びを必ず記録に残しましょう。これは将来のプロジェクト計画書や WBS 作成時に貴重なリソースとなり、効率的なプロジェクト開始に役立ちます。


こうした工夫をさらに効率的に進めるには、Asana のようなワークマネジメントツールのプロジェクト管理機能が役立ちます。WBS で分解した作業内容をタスクとして割り当て、進捗状況をダッシュボードでリアルタイムに把握できるため、遅れやリスクを早期に発見できます。情報共有も一元化されるので、ステークホルダー全員が常にプロジェクト全体を把握でき、プロジェクト開始からプロジェクト完了までをスムーズに進められます。

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まとめ: 5 つのフェーズを理解してプロジェクトを成功へ導く

プロジェクトを成功させるには、立ち上げから終結までの 5 つのフェーズを理解し、適切に管理することが欠かせません。プロジェクト計画書や WBS で作業内容を整理し、ステークホルダーと情報共有を徹底すれば、プロジェクト全体の進捗を正しく把握できます。また、改善のサイクルを取り入れることで、次のフェーズや次回のプロジェクトにも学びを活かせます。

こうした管理を効率的に行うために、ワークマネジメントツール Asana を試してみましょう。

プロジェクト管理フェーズに関するよくある質問

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