分散化する世界で生じる混乱を乗り越える: 「仕事の解剖学」インデックス 2021 の分析結果

寄稿者 Molly Talbert の顔写真Molly Talbert
2024年1月14日
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世界中で 12 億 5 千万人にものぼる知識労働者 (ナレッジワーカー) の全員が、新型コロナウイルスによる影響を受けてきました。多くの人が短期間でリモートワークに移行したことから、コラボレーション用のツール利用の増加と、デジタルトランスフォーメーションの加速のきっかけにもなりました。

2019年、業務時間配分とその要因を分析するため、Asana は最初の「仕事の解剖学」インデックスを発表しました。昨春、私たちは「仕事の解剖学: リモートチーム調査」をリリースし、リモート分散勤務形態への急激な移行に知識労働者がどのように対応しているかについて検討を行いました。

本日、私たちは、前回の調査を下敷きにし、変わった点・変わらない点を勘案した分析結果の「仕事の解剖学」インデックス 2021 を発表します。この報告書では、人々がグローバルなパンデミックと格闘を続ける世界で、仕事の形態はどのように変容したのか、また今後レジリエンスを手に入れるためにはどのようなステップを踏む必要があるのかを検討しています。

オフィスの変容、また働き方の変革における成功と失敗を理解し、よりよいアプローチを探るため、私たちは、オーストラリア、フランス、ドイツ、日本、シンガポール、英国、米国で、13,000 人以上の知識労働者の意欲および行動を分析しました。

Asana の「仕事の解剖学」インデックス 2021 では、個人、チームおよび組織全体が、どのようにすれば混乱する仕事現場に明瞭さをもたらし、レジリエンスを取り戻すためにプロセスを改善し、変化への適応と発展を続けることができるかを明らかにしています。世界中の調査結果から得られた重要な分析の一部を以下でご紹介します。

仕事量と勤務時間の増加傾向

世界の姿は昨年大きく変わりましたが、依然として「仕事のための仕事」は大きなウェイトを占めています。多くの人がリモートワークへ移行した後も、知識労働者は仕事のための仕事に一日の 60% を費やしており、職務の中核である高度専門的業務に十分な時間をかけられていません。

前年比で変わったことと、変わっていないことは何でしょうか?回答者によれば、2020年で、生産性に対する最大の障害となっているのは、前年の回答のようなメールやメッセージへの対応ではなく、仕事量そのものの増加でした。

仕事量の多さに加え、実働時間も増加しました。廊下での予定外の進捗ミーティングなどの会話は減ったものの、チームの実働時間は減りませんでした。カジュアルな会話がなくなった代わりに不必要な会議が増え、昨年その時間は一人当たり 157 時間に達しました。

Overcoming disruption in a distributed world
Overcoming disruption in a distributed world (Image 2)

世界中の知識労働者がリモートワーク (分散ワーク) への対応を強いられる中、以下のように各国で回答の相違点も見られました。

  • オーストラリアとニュージーランド の従業員は、組織に理解してもらえていると感じている回答者の割合が全世界平均よりも高く、新年度の仕事に関する見方も楽観的です。

  • フランス の労働者は毎週、仕事のための仕事に最も多く (全労働時間の約 66%) の時間を費やし、リモートワーク後も仕事から離れることに最も強く困難を経験しています。

  • ドイツ では、組織に意見を言いやすいと感じる割合が最も低く 13 % にとどまり、3 分の 2 (32%) がリモートワークでフレックス制を希望しています。

  • 日本 の労働者は、どの国よりも文字コミュニケーションを多用しており、注意力を削ぐ最大の原因もメッセージとメールへの対応であると回答しています。

  • シンガポール の知識労働者は最も労働時間が長く (週 42 時間以上)、午後 5:30 以降に残業をする割合が高くなっています。

  • 英国 は、すべての国の中で期限の遅れは最も少ないものの、去年はインポスター症候群の割合が最も高くなっていました。

  • 米国 では、調査対象国中で最も割合が大きい 10 人のうち約 9 人 (89%) の知識労働者が 2020年に燃え尽き症候群を経験し、毎週すべての期限の内 36% に遅れていました。

2021年の理想的な働き方とは?

新しい年は、新しいスタートを切るチャンスです。また、従業員のエンゲージメントを高める有意義な取り組みや、成長の機会を設けることにより、個人とチームの両方に対するサポート体制を強化する絶好のタイミングでもあります。

それでは、2021年に働き方はどう変わるのでしょうか?

個人のレベルでは、働く場所にかかわらず、従業員は個人としても仕事としてもやりがいを求めています。調査の回答者は、最良の仕事をするためのモチベーションとして、「仕事のやりがいと楽しさ」を最も多く選びました。次いで、「ビジネスに価値をもたらすこと」、「新しい年のキャリアアップ」が続いていました。組織のレベルでは、経営トップから現場までにわたる透明性と、ツールの統合が成功に重要となっています。

Asana CEO である Dustin Moskovitz は次のように説明しています。「新型コロナウイルス危機の以前から、業務の明確化と一体化の必要性は急速に高まっていました。チーム業務の明瞭化はオフィス勤務であっても非常に難しいことでしたが、リモートワークではさらに困難になっています。今後の勤務形態は、完全リモート体制を継続、出勤、またそれらのミックスとなることが予想されます。その全範囲にわたって、Asana は、どこで仕事をしている場合にも、チーム業務に大きな明瞭さをもたらせる、重要な役割を負っています。」

2021年に組織のレジリエンスとアジリティを高める方法

2020年、働く時間や場所が大きく変化した一方で、仕事を管理する方法がその変化に追いつけていない現実が明らかになりました。チームも組織も、業務の調整には困難を感じています。「仕事のための仕事」は現在でも大きな割合を占め、このことが混沌や混乱、燃え尽き症候群を生み出しています。こうしたミスマッチにより、全員が最高の仕事をすることと、ひいては組織が成功することが困難になっています。

来年に向けて、組織はアジリティとレジリエンスを伸ばすため、これらの問題に対応し、適応することを迫られています。これからの世界では、ワークマネジメントが職場の繁栄の鍵を握るツールになります。

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Asana によって、会議は 90% 減り、チームの生産性が 40% 改善されました。 ”
Mark Fazio 氏、MATE、ジェネラルマネージャー

ワークマネジメントは、全組織にチームワークの中核である、明瞭さ、透明性、説明能力を与えます。これで 2021年には「生き残り」から「繁栄」へと舵を切ることができます。

詳細は「仕事の解剖学」インデックス 2021 をダウンロードして全文をご確認ください。

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