プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーの違いとは?

Asana チーム 寄稿者の画像Team Asana2021年8月16日00
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概要

プロダクトマネージャーは製品の開発やリリースに集中する一方で、プロジェクトマネージャーはプロジェクトをコーディネートし、管理し、監督することに集中します。この記事では、この 2 つの役割の違いについてご説明します。皆さまのチームに向いているのは果たしてどちらの役割なのでしょうか、ぜひ続けてお読みください。

プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーの違いに興味をお持ちですか?この 2 つの役割、似た者同士ですが、実は非常に異なる責任を担っています。

プロダクトマネージャーは、製品の内容と目的を特定します。すべての新製品や新機能がお客様のニーズを満たし、事業目的を達成することに対して責任を追います。一方のプロジェクトマネージャーは、プロジェクトをコーディネートし、管理し、監督することにより、プロジェクトの実行手段やタイミングを考えることを主な担当業務としています。

プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーは、役割は異なりますが、プロジェクトを成功させるために同じ業務を遂行することも多々あります。この 2 つの役割の主な違いについて確認し、次のリリースであなたが担うべき役割を決定するための判断材料をご紹介します。

プロダクトとプロジェクトの違いとは?

2 つの役割を理解するために、まずはプロダクトとプロジェクトの違いについて見ていきましょう。

  • プロダクトは、特定のグループ (ターゲット市場) のニーズを満たす製品のことです。製品は、ソフトウェアから宝石、コンサルタント業のようなサービスにまで及びます。各製品にはそのライフサイクルがあり、開発から市場テストを経て、最終的にリリースされます。 

  • 一方のプロジェクトは、特定の目標を達成するためのタスクを集めたものです。プロジェクトには、ウェブサイトのリニューアルや新しい社内プロセスなど、ありとあらゆる結果や成果物があります。 

このように、プロダクトとプロジェクトには大きく異なる点がいくつかあります。この 2 つの違いを理解することは、プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントという 2 つのシステムのおおよその違いを理解する上でも役立ちます。

プロダクトマネジメントとは?

プロダクトマネジメントでは、組織内の製品開発を監督します。これには、分析の段階からリリース管理に至るまで、製品ライフサイクルの各要素の管理が含まれます。 

プロジェクトマネジメントとは?

プロジェクトマネジメントでは、プロジェクトの作業の整理、追跡、実行をサポートします。これには、関係者、タスク、進捗を管理すること、製品を最後まで完成させること、必要なツールを導入することなどが含まれます。プロジェクトマネジメントは、チームコラボレーションにも重点を置き、ツールやチームビルディングゲームによって促進されます。 

記事: プロジェクト管理のメリットとは?

プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーの違い

お分かりの通り、プロダクトはプロジェクトとは大きく異なります。これは、プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーの役割についても同じです。

プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーの違い

全体的に、プロダクトマネージャーは製品ニーズを監督することに時間を注ぎます。これには、開発チームとの調整やさまざまな製品リリースの優先度設定、製品戦略の策定などが含まれます。

それでは、プロダクトマネージャーの 1 日の例をご紹介します。

まずは製品の導入に関する問題をトラブルシューティングし、その内容をリスク登録簿に記録することから 1 日が始まります。製品が完成したら、プロジェクトマネージャーと連携して新しい製品イニシアチブを提案します。製品が 5% の売上増を達成できることをダブルチェックしてから、計画を進めます。 

プロジェクトマネージャーは、製品のニーズを監督することに時間を注ぎます。これには、タスクを割り当てる、キックオフミーティングを開く、問題を解決して事業目標を達成する、プロジェクトの目標を予定どおりに達成できるよう作業を実行することなどが含まれます。

今度はプロジェクトマネージャーの 1 日の例をご紹介します。

近日リリース予定の新製品に関するチームミーティングを進行することから 1 日が始まります。ミーティングのメモを送信したら、現行の製品リリースの進捗状況を確認します。自らも協力して見積もったスケジュールから少し遅れている場合は、プロダクトマネージャーに状況を確認し、サポートを提供します。 

記事: プログラムマネージャーとプロジェクトマネージャーの違いで知っておくべきポイント

プロダクトマネージャーとは?

プロダクトマネージャーの役割は、本質的に戦略を伴うものであり、責任をしっかりと果たすにはマーケットリサーチを行い、大局的な考えを持つ必要があります。製品のアイデアや価格、成功の評価指標を提案することも業務に含まれます。事業目標を達成するための戦略を策定するプログラムマネジメントにも似ています。 

プロダクトマネージャーとは?

プロダクトオーナーであるプロダクトマネージャーには、戦略的な製品ビジョンや優先度を設定するスキル、およびカスタマーサポートのスキルが必要です。また、製品マーケティングのワークフローを担当し、お客様のニーズを満たすといったことに関する経験も必要です。

こうしたスキル以外にも、プロダクトオーナーにとっては、製品の失敗や厳しい納期など、課題を解決する能力も重要です。 

プロダクトマネージャーの仕事とは?

プロダクトマネージャーは、製品データを集めて新製品リリースを発表するなど、製品に関連するさまざまなタスクを担当します。

あらゆる新製品や新規プロジェクトと同様に、問題が発生する可能性があるため、プロダクトマネージャーは戦略的に問題を解決する必要もありますが、プロジェクトの変更内容を記録し、追跡する変更管理プロセスを使えば、そういった問題にうまく対応できます。

プロダクトマネージャーは以下のようなタスクも監督します。

  • 顧客満足度に関するデータを集める: レビューやアンケートを通じてデータを集めることは、製品開発を進め、製品の成功を評価するのに役立ちます。 

  • 製品ロードマップを作成する: ロードマップは、戦略、優先度、製品の進捗の推移を明確にするほか、成果物の整理にも便利です。

  • 製品プランの問題点を解決する: 時間の使い方がよくなかったり、リソースが不足しているなどの問題があると、完成日が遅れる場合があります。 

  • 製品リリースの優先度を決定する: 同時に複数の製品をリリースする場合、プロダクトマネージャーは収益、成功率、プロジェクトのニーズに応じて製品の優先度を決定する必要があります。 

  • 市場のトレンドや競合他社の最新情報を把握しておく: 市場調査を基に早い段階で製品ニーズを予測しておけば、組織は成功を手にする体制を整えることができます。 

  • 製品リリースのバックログを管理する: プロダクトバックログとは、製品の変更内容、新機能、開発の課題をまとめたログのことです。新規リリースの際に矛盾点を文書化し、伝達するのに便利です。 

完了させる必要のあるタスクの種類は、組織が実行する製品リリースの量と製品チームの規模によります。

プロダクトマネージャーの課題

プロダクトマネージャーは、製品に関連する数多くの戦略的な課題に直面します。新製品を開発し、リリースするのは、複雑な作業になる場合があるためです。その課題には、さまざまなチームとの協働や進捗の追跡、必要なリソースの調達などがあります。

プロダクトマネージャーは、他にも以下のような課題に取り組むことがあります。

  • 製品の失敗に対して措置を施す: 製品のパフォーマンスが期待を下回る場合、変更を加えるか、製品を完全に排除するかは、プロダクトマネージャーの判断となります。 

  • 部門間のコミュニケーションに対応する: 製品をリリースするには複数のチームによる協力が必要になるため、すべての関係者と明確なコミュニケーションを取ることが重要になります。 

  • 製品リリースのタイトな期限を守る: 製品リリースは複雑な取り組みであるため、プロダクトマネージャーがスケジュールを守り、遅延を防ぐことが重要となります。 

  • ベンダーと協力し合って材料を調達する: 継続的にベンダーとコミュニケーションを取り、必要な材料を調達するのは、プロダクトマネージャーの仕事です。

優れたプロダクトマネージャーでもこのような課題に直面することがあります。幸い、その多くは製品リリースを割り当て、追跡し、完了させることをサポートしてくれるプロジェクトマネージャーと二人三脚で解決することができます。

プロジェクトマネージャーとは?

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトのタスクと戦略的な目標を実行可能な取り組みに細分化する役割を果たし、コーディネート、コラボレーション、コミュニケーション、およびプロジェクトの複雑な依存関係やチームリソースの管理を行います。 

プロジェクトマネージャーとは?

プロジェクトの目標達成は、最終的にはプロジェクトマネージャーの責任となるため、プロジェクトマネージャーはスコープを定義したり、キャパシティを計画したり、関係者を管理したり、またプロジェクトステータスレポートを使ってチームに最新情報を周知させるなどの役割を受け持つことが多くなります。これには、事業目標の達成や、プロジェクトの変更から生まれる問題の解決など、課題を乗り越える能力が必要になります。

プロジェクトマネージャーの職務とは?

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト計画、導入、パフォーマンスの追跡に関連するさまざまなタスク、つまりプロジェクトのライフサイクルおよび 5 つのプロジェクト管理フェーズに伴うすべてのイニシアチブを担当します。

プロジェクトマネージャーは以下のようなタスクも監督します。

  • チームメンバーとコミュニケーションを取る: プロジェクトマネージャーは、さまざまなチームとつながり、コラボレーションを行えるだけのコミュニケーションスキルが必要になります。 

  • プロジェクト管理ツールを担当者として導入する: プロジェクト管理ツールを使用すると、進捗を追跡できる上に誰が何をいつまでに行うのかもはっきりするため、プロジェクトを容易に進めることができます。こうしたツールは、プロジェクトマネージャーが担当および管理します。 

  • プロジェクトのタスクを割り振り追跡する: タスクを割り振る作業は、タスクを割り当て、追跡し、最後まで完了させることが求められます。 

  • 事業目標の達成に貢献する戦略的な KPI を追跡する: プロジェクトマネージャーは、プロジェクトのパフォーマンスを追跡し、プログラムの目標達成を目指してプロジェクトを順調に進める役目を果たします。

  • プロジェクトのリソースと優先度のスコープを設定する: プロジェクトマネージャーは、プロジェクトがスタートする前に、リソースと優先度についてスコープの分析を行い、プロジェクトの妥当性を判断します。

  • チームミーティングを開く: ミーティングのスケジューリングと進行は、戦略計画を立て、プロジェクトスコープを定義する上で重要なことです。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの複雑さに応じて、プロジェクトキックオフミーティングや毎日のスタンドアップミーティング、2 週間ごとの共有ミーティングを行います。 

  • プロジェクトタイムラインを共有する: プロジェクトマネージャーは、各チームメンバーがその先の予定について共通認識を持てるよう、タイムラインツールやガントチャートを使ってスケジュールを共有します。これは、具体的な公式を用いてタイムラインを計算するクリティカルパス法を使って行います。

プロジェクトマネージャーの役割は、プロセスを特定、管理することにより、優先度を上手に整理し、仕事の効率を高め、組織全体で透明性を生み出すことに重点を置いています。

記事: 成功するために欠かせない 25 のプロジェクト管理スキル

プロジェクトマネージャーの課題

プロジェクト管理は複雑な仕事であるため、プロジェクトマネージャーもプロダクトマネージャーが抱えるような課題に直面します。違うのは、プロジェクトマネージャーは製品の課題ではなく、プロジェクトの課題を解決することにフォーカスするという点です。

プロジェクトマネージャーは以下のような課題に取り組むことがあります。

  • リスクを管理し追跡する: プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの潜在的なリスクを追跡し、軽減するために、リスク登録簿の担当者も務めます。

  • プロジェクトを順調に進める: プロジェクトのタイムラインと成果物を追跡することは、より大きな事業目標の達成を目指す上で重要となります。

  • プロダクトマネージャーとプログラムマネージャーとの連携: プロジェクトマネージャーは、さまざまなイニシアチブで一貫性を維持できるよう、他のチームとも緊密に連携して作業を行わなくてはいけません。

  • プロジェクトの変更により生まれる問題を解決する: プロジェクトマネージャーは、リスクを追跡するのと同じように、プロジェクトが変更される場合も、その内容を追跡して関係者に伝えなくてはいけません。 

  • 市場のトレンドを把握しておく: プロジェクトマネージャーは、プロセスを合理化し、チームの効率を改善できるよう、新しいツールやリソースの最新情報を把握しておかなくてはいけません。

直面する課題は、組織の規模と複雑さによります。プロジェクトマネージャーとしての役割もプログラムマネージャーと仕事をするのか、プロダクトマネージャーと仕事をするのかによって異なる可能性があります。

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あなたのチームに合う役割とは

チームに適切な役割は、組織が達成を目指すイニシアチブや目標によって決まります。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを進行させ、進捗を追跡し、コミュニケーションのギャップを埋める一方で、プロダクトマネージャーは、新しいリリースの戦略策定、プロダクションチームと開発チームのコーディネート、製品ポートフォリオの全体的なイノベーションに必要とされます。 

あなたのチームに合う役割とは

チームに適切な役割は、チームが直面し得る以下のシナリオの例を基に判断してください。

シナリオ 1: チームは継続的な新製品のリリースや制作プロセスの効率化に悩んでいますか?

解決策: プロダクトマネージャーが新製品のアイデアの戦略を立て、締め切りを守れるように制作チームとオペレーションチームをコーディネートする。 

シナリオ 2: チームはプロジェクトの遅延や、プロジェクトの変更や主な目標を把握することに苦労していますか?

解決策: プロジェクトマネージャーが成果物を監督し、リソースを割り当てながら、プロジェクト計画の変更内容をチームに周知する。

チームがこの両方に苦労している場合は、チームにプログラムマネージャーとプロジェクトマネージャーを加えれば、製品とプロジェクトの課題を解決できます。 

プロダクトマネージャーやプロジェクトマネージャーと共に戦略を立てましょう

イニシアチブを整理し、チームメンバーをつなぎ、組織を前進させることは、プロダクトマネージャーでも、プロジェクトマネージャーでも行えることです。ここで一番大切なのは、最も重要な目標は何なのかを判断し、その目標に適任のマネージャーを加えることです。

Asana のテンプレートを使えば、製品のロードマップとリリースの計画と管理を 1 か所で行えます。

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