リーダーシップとマネジメントの違いとは?

Julia Martins 寄稿者の顔写真Julia Martins2021年3月30日00
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あなたはリーダーですか、それともマネージャーですか?判断の基準は何ですか?2 つはどのように異なり、そしてなぜこれが重要なのでしょうか?

リーダーシップとマネジメントは、混同されることがよくあります。私たちの多くは、この 2 つの言葉を同じ意味で、ほとんど問題なく使い分けています。リーダーといえば、通常はマネージャーを指し、マネージャーといえば、彼らをリーダーと考えます。しかし、同じ人が両方の役割を務めることはあっても、必ずしもそうである必要はありません。

優れたマネージャーは優れたリーダーである必要はなく、リーダーの中には「マネージャー」の肩書きがない人もいます。しかし、よい会社、そして優れたチームを作るためには、その両方の素質が必要です。マネージャーとしては、チームメンバーの日々の仕事をサポートし、彼らが最高の仕事ができるように教育できます。リーダーとしては、チームメンバーが会社全体のビジョンに賛同できるように、仕事の全体像を共有できます。どちらの立場も、効果的なチームと協力的な職場には欠かせません。

あなたがマネージャー、リーダー、あるいはその両方であっても、この 2 つの役割の違いを知ることは、それぞれのスキルを身につけるのに役立ちます。この記事では、リーダーシップとマネジメントの定義を説明し、両者の役割の類似点と相違点を紹介します。

マネージャーとは、優先順位の設定、優先順位の評価、雇用や解雇の決定、報酬の決定などのオペレーションを担当する人を指します。リーダーは、どちらかと言えばコーチ、時には精神的なガイドでもある存在です。彼らは、エネルギーを維持してチームの全員が刺激を受けて成長できるようにし、全員が確実に同じ方向に前進できるようにする責任があります。リーダーは、変化の中で強さと安定性を保つ役目を果たさなればなりません。
記事: Dustin Moskovitz shares his lessons on leadership (Dustin Moskovitz が語るリーダーシップの教訓)

特に重要なリーダースキル

有能なリーダーは、会社を正しい方向に導きます。彼らは、目標を共有し、全体像に向けて周囲の人々を奮い立たせる方法を知っています。リーダーは、自分の目標を夢見るだけでなく、そこに向かうチームメンバーのモチベーションを高めます。会社を船に例えると、リーダーとは、水平線を見ながら進むべき方向を決める人です。

主なリーダーシップの資質は以下のとおりです。

  • モチベーション 強力なリーダーは、チームのモチベーションを高め、不可能を可能にします。自分のエネルギーと熱意をグループと共有し、一人ではできないようなことを成し遂げます。

  • 創造性 優れたリーダーは、既成概念にとらわれず、現状を打破します。重要なことは、自分自身の創造性だけではなく、チームメンバーの創造性をサポートし、育むことです。

  • メンタリング リーダーシップの重要な原則は、チームの潜在能力を最大限に引き出すことです。そのためには、仕事を指示したり、割り当てるのではなく、チームメンバーをコーチングし、指導することが必要です。

  • 問題解決 問題解決は、意思決定プロセスのあらゆるレベルで重要なスキルです。リーダーとしては、戦略的および概念的なレベルでの問題解決に貢献できます。たとえば、組織の主要な目標を明らかにし、問題解決戦略を用いてチームの目標を阻む可能性のあるものを特定します。

  • リスクを負う リーダーシップを発揮するためには、いつリスクを負うか、そしていつチームメンバーがリスクを負うのをサポートするかを知る必要があります。最高のリーダーは、組織にポジティブな変化をもたらすために現状を打破します。

私にとってリーダーとは、先見性のある人です。周りの人を励まし、やる気を起こさせ、他人の可能性を見出す。そして、現状を打破し、組織のためにポジティブな変化を起こそうと努力する人です。役割や肩書きに関係なく、誰もがリーダーになれます。自分から一歩を踏み出せばいいのです。

マネージャーでなくても、リーダーになれるのか?

リーダーは、組織図上の自分の地位に関係なく、人々にインスピレーションを与え、モチベーションを高めます。非管理職の優れたリーダーはどのような会社にもいますが、特に分散型組織構造の会社に多く見られます。分散型組織モデルでは、すべての意思決定に対して明確な意思決定者が存在しますが、その意思決定者は必ずしもマネージャーではありません。このようなタイプの組織は、高い速度と従業員のエンゲージメントから恩恵を受ける傾向があり、これらのチームの構造の副産物として、あらゆるレベルでより多くのリーダーを育成する傾向があります。

記事: あなたの会社にとっては何が正しいのか?3 つの異なる組織構造における意思決定

Asana では、AoR (Area of Responsibility、責任範囲) を用いて分散型の組織モデルを構築しています。責任範囲により、組織の各エリアの責任を委譲し、社内で起こるべきことがすべて起こるようにしています。また、責任範囲は、直接管理職に就いていないメンバーにも、リーダーとして成長する機会を与えます。

私にとって「マネージャー」とは肩書きであり、「リーダー」とは心理状態や心構えのことです。マネージャーであることが効果的なリーダーであるための前提条件ではありませんが、効果的なリーダーとはしばしば成功したマネージャーでもあります。実際には、マネージャーの肩書きがその役割の範囲を定義しますが、チームへの影響はその人のリーダーシップスキルによって左右されます。

特に重要なマネジメントの資質

すべてのマネージャーがリーダーというわけではありませんが、これは問題ありません。優れたマネージャーは、チームメンバーに明確な指示を与えます。マネージャーはチームの背骨であり、チームワークとコラボレーションのサポートシステムとして機能します。船に例えて言えば、リーダーが水平線に目を向けている人だとすれば、マネージャーは地図を読んでいる人です。マネージャーは、ルートを描き、そこにたどり着く方法をチームメンバーに示す人です。

記事: 社員のモチベーションを維持するためにマネージャーだけができること

主なマネジメントスキルは以下のとおりです。

  • フィードバック 優れたマネージャーは、チームメンバーのスキルセットの向上をサポートすることに専念しています。そのための重要な方法は、明確で建設的なフィードバックです。明確で適切なフィードバックを提供することで、チームメンバーは成長の機会を見出すことができます。そして、追加のフィードバックセッションやコーチングを通じて、チームメンバーがその機会を強みに変えられるように導くことができます。

  • 人材育成 優れたマネージャーは、チームメンバーが最高の仕事ができるようにサポートするだけでなく、チームメンバーそれぞれのプロフェッショナルとしてのキャリア開発を支援します。たとえば、チームメンバーの 5 年後の未来像を確認したり、特定のスキルセットを開発するためのアドバイスを提供することです。

  • 割り当て 優れたマネージャーは、常に自分で仕事をするのではなく、その仕事に最も適した人に仕事を割り当てます。マネージャーであることは、「私ができます」と言うよりも、「その仕事に最適な人を知っています」と言うことなのです。

  • 整理および計画 優れたマネージャーになるためには、組織や計画などのプロジェクト管理スキルを身につけることです。これらのスキルは、チームに今後の仕事について明確な洞察を与え、優先順位の再調整や期日の再考が必要な場合にメンバーをサポートするのに役立ちます。

  • 問題解決 リーダーと同様、マネージャーも問題解決に優れている必要があります。しかし、人を管理するということは、リーダーとは少し違ったレベルの問題解決を意味します。通常、マネージャーが問題解決を行うのは、チームメンバーが最高の仕事ができるように、タスクの邪魔を取り除くためです。たとえば、チームメンバーが仕事の妨げになっている依存関係を特定できるように手助けしたり、プロジェクトのタイムラインが移動した場合に四半期ごとの優先順位を見直すことです。

  • チームの構築 優れたマネージャーは、個人だけではなく、チームに価値があることを認識しています。仕事内容の一部として、チーム作りの機会を作ることが挙げられます。できる限り、つながりを持つためのシチュエーションを設定し、チームメンバーがお互いを知ることができるようにします。チームメンバーがお互いを知っていれば、より快適にコラボレーションを行い、共に仕事をすることができます。

リーダーシップとは、未来を見据えたものであり、マネジメントは今この場での状況に対処することです。優れたリーダーは、自分だけでは考えられないような結果を達成するように周りにインスピレーションを与えます。一方、優れたマネージャーは、チームが日々の仕事をこなすのに必要な能力やスキルを身につけられるよう、明確な指示やフィードバックを与えます。

リーダーではなくマネージャーになりたい人

人は皆それぞれ異なり、誰もがリーダーになれるわけではありません。まずはマネージャーになることに集中することには大きな価値があります。マネージャーは安定性とガイダンスを提供しますが、壮大なビジョンを作ることには興味がないかもしれません。

リーダー以上に、マネージャーはチームのことを第一に考える無私の存在です。初めてマネージャーになる人は、管理する方がどれだけ大変かについて語ります。それは、ただ黙々とよい仕事をすることに集中するのではなく、チームメンバーをどのように指導するのがベストかを常に考えているからです。

マネージャーになったばかりの方は、まずはチームに最高の経験を提供することに集中し、リーダーシップスキルの開発はその後に考えるとよいでしょう。自分のマネジメントスタイルを今確立することに集中しているからといって、後でリーダーシップの資質を高めることに専念できないわけではありません。

記事: マネジメントスタイルを活用してチームをサポートする方法
私はチームワークを無限に広がる氷床の中を進む船のようなものと考えています。この比喩では、船はチーム、氷は解決すべき問題の可能性を表し、目的地は常に目視できずはっきりしません。砕いた氷をどこに置くか、それが計画やチームにどのような影響を与えるかなど、氷をどうするかを考えるのはマネージャーの仕事です。リーダーの仕事は、船の方向性を明確にし、なぜ氷を割ってまでそこにたどり着く価値があるのかを考えることです。

マネジメントとリーダーシップの共通点

リーダーとマネージャーには共通点があります。それは、自分のチームや会社にとって最善のことを行いたいと考えていることです。その結果、アプローチの仕方は違っていても、リーダーもマネージャーも同じ目標を目指して仕事をします。

リーダーとマネージャーの両方が以下を行います。

  • 仕事を会社の目標に結びつける チームメンバーが最高の仕事をするためには、自分の日々の仕事がチームや会社の目標にどのように貢献しているかを理解する必要があります。この点を明確にすることで、チームメンバーは最もインパクトの大きな仕事をするために、適切に優先順位をつけることができます。

  • 双方向のコミュニケーションを大切にする チーム全体に目標を伝える場合でも、1on1 ミーティングでチームメンバーと連絡を取る場合でも、双方向のコミュニケーションは、チームが話を聞いてもらっている、自分に価値がある、と感じられるようにするための最良の方法です。双方向のコミュニケーションをうまく行うには、フィードバックを得て、聞いたことを処理し、それに基づいて行動する練習をしましょう。

  • チームの成長に投資する チームメンバーのサポートやメンタリングは、さまざまな形をとります。メンタリングやコーチングから、キャリア開発に関する会話や 1on1 ミーティングまで、リーダーとマネージャーは共にチームが最高の仕事をするために投資しています。

私にとってリーダーとは、「全体像」を理解させてくれる存在です。チームのビジョンは何か、そしてそのビジョンはより広範な組織の目標やミッションにどう結びついているのか。マネージャーとは、私が役割を果たしてインパクトを与え、全体像を実現するために必要なサポートやメンターシップを与える人のことです。チームの中では、同じ人が両方の役割を担うこともあります。また、複数の人が担当することもあります。しかし、どちらの役割も、どんなチームでも成功に重要です。

リーダーとマネージャーの 3 つの違い

リーダーとマネージャーには多くの共通点がありますが、状況によってアプローチの仕方が異なることがよくあります。ここでは、リーダーとマネージャーが、チームを最大限にサポートするために同じ状況で異なるアプローチをとる 3 つの方法をご紹介します。

リーダーもマネージャーも、人を動かしてインパクトを与え、結果を出すことを目的としていますが、マネージャーはその過程のオペレーション面に関心があるのに対し、リーダーは人々にインスピレーションを与え、目標を達成するための力を与えることに携わっています。もう一つの重要な違いは、リーダーは常に進化し、変化を求めて努力するのに対し、マネージャーは現状維持を目指すことが多いということです。

戦略的ビジョンの構築とコミュニケーション

企業のリーダーであるためには、会社の戦略的ビジョンを設定し、それを伝えることが重要です。6,000 人以上のナレッジワーカーを対象とした最近の調査によると、自分の会社が目標の設定と伝達に非常に効果的であると考えているワーカーは、わずか 16% でした。リーダーであるあなたには、目標を設定するだけでなく、会社全体に目標を伝える力があります。

リーダーは全体像を考え、会社のミッションやビジョンステートメントを達成するための明確な目標を立てるように努めます。これには、四半期または年間の会社目標を設定し、その目標をチームに伝えることが含まれます。たとえば、「年末までに月間の顧客解約率を 1% 未満にする」という目標を設定します。

記事: 戦略プランニングは初めてですか?ここから始めましょう。

マネージャーは、その戦略的ビジョンをチームの日々の仕事に結びつけます。マネージャーには、チームメンバーの日々の仕事が会社全体の目標にどのように貢献しているかを明確にする力があります。このつながりを明確にすることで、会社の目標達成に向けてチームをサポートし、モチベーションを高めることができます。

たとえば、年末までに月間の顧客解約率を 1% まで低下させるという目標を設定した場合、マネージャーはチームのプロジェクトをその目標に結びつけることができます。チームメンバーが解約フローの改善に取り組んでいるなど、明らかな場合もあるでしょう。しかし、必ずしも明確ではありません。たとえば、価格とパッケージのページを改善しているチームメンバーは、お客様が何にお金を払っているのかをよりよく理解できるようにすることで、間接的にこの目標に貢献していることになります。

優れたマネジャーはリーダーですが、すべてのリーダーがマネジャーというわけではありません。リーダーでもあるマネージャーは、チームに指示を与えるのではなく、チームにインスピレーションを与えます。このようなチームは、よりよい結果を達成し、自分たちはコラボレーションが要求されない単純な計画の実行者ではなく、ソリューションの共同創造者であると感じることができます。

アイデアを現実に変える

リーダーは実行だけではなく、アイデアも重視します。リーダーの優先事項は、全体像を考え、その全体像がどのようにしてビジネス全体の価値を高めるのかを伝えることです。このプロセスの一環として、全体像の問題に対するアイデアと解決策を練る練習をする必要があります。

リーダーとは、チームのモチベーションを高め、素晴らしい仕事を成し遂げる人のことです。会社が進むべき方向性を決定したら、自分がその決定に参加したかどうかにかかわらず、そのアイデアの価値をチームメンバーに理解させることで、優れたリーダーになることができます。

私にとってリーダーとは、周囲に影響を与え、コーチング、指導を行い、達成に導く能力のことです。リーダーはビジョンを提供し、その成功は自分自身ではなく、チームの成果によって定義されます。

逆に、マネージャーの仕事は、アイデアをいかにして現実化するかということです。これは、プロジェクトの人員配置、リソースの割り当て、目標達成のための予算編成などを意味します。マネージャーは、チームの日々の仕事をサポートおよび指導します。書類を直接確認したり、仕事を承認するのも彼らです。最終的に、優れたマネージャーはチームメンバーがインパクトのある仕事を成し遂げられるようにサポートします。

企業文化の創造と支援

企業文化は、チームメンバーが最高の仕事をするために、一員であることを実感し、サポートを受け、最高の仕事をするための素晴らしい方法です。チームの構築活動、学習と開発の機会、強力な従業員オンボーディングワークフローなどを通じて企業文化に投資することで、チームメンバーはより幸せを感じ、会社への貢献度を高めることができます。

記事: Asana のリーダーが語る、強い組織文化を築くコツ 6 選

以下ではリーダーとマネージャーがいつ役割を果たすのかを説明します。企業文化を形成し、創造するのはリーダーの仕事です。Asana の共同創業者および CEO である Dustin Moskovitz は、「リーダーとして、企業文化のトーンを設定することが私の責任であると認識しています」と書いています。リーダーは、企業文化がどのようなものであるべきかを確立し、それを具現化して、最終的には周りの人々が参加して企業文化を向上させたいと思うように促します。

適応力のあるリーダーは、さまざまな人たちと効果的に協力、コーチングし、インスピレーションを与えることができます。彼らは、「フリーサイズ」のアプローチではなく、相手に合わせてリーダーシップスタイルを変えていきます。

一方、マネージャーは、企業文化の実践やポリシーを実際に実行する人です。また、マネージャーにはチームのニーズを組織レベルで代表する責任があります。チームメンバーからフィードバックがあれば、企業文化を改善するために、そのフィードバックを会社のプロセスに組み込むのがリーダーの仕事です。チームのフィードバックに耳を傾け、それを解決することは、健全な企業文化の重要な要素です。しかし、「仕事の解剖学」インデックスによると、現在ナレッジワーカーのうち、組織に意見を考慮されていると感じるのはわずか 15% に留まります。

記事: 社内の全員に権限を分散させる方法

リーダーシップとマネジメントのどちらがよいのか?

リーダーであることがマネージャーであることよりも優れているとは限りませんし、その逆も同様です。両方を兼ねることも可能ですし、どちらかの分野のスキルを伸ばすことに集中することもできます。どちらの資質を重視するかは、チームがあなたに何を求めているか、そしてあなたがどのようにチームをサポートできるかによって決まります。

私にとってリーダーとは、周囲の人々の行動や方向性、成功に積極的に影響を与える人です。リーダーは特定の役職に就いている必要はなく、どのような立場であっても影響力を発揮できます。

リーダーもマネージャーも、コラボレーションとコミュニケーションのスキルを継続的に向上させる必要があります。チームによるコラボレーションの効率をアップさせる 10 個の簡単な手順を試してみましょう。

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