影響力を高める 11 のリーダーシップスタイル

Asana チーム 寄稿者の画像Team Asana2021年5月26日00
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影響力のあるリーダーシップスタイル

Facebook の最高執行責任者である Sheryl Sandberg (シェリル・サンドバーグ) 氏とアメリカのホームセンター Lowe’s の代表取締役 Marvin Ellison 氏の共通点は何でしょうか?どちらも優秀なリーダーであり、一人はテクノロジー業界で波に乗り、もう一人は小売業界に挑戦しています。両者はどちらも先進的な考えを持ち、自分の仕事にビジョンを持ち、聴衆を惹きつける説得力を持っています。

リーダーシップというものは一種類ではありません。それぞれのリーダーには個性や経験があり、それが独自のスタイルに影響を与えています。このスタイルは時間をかけて変化していくため、今のあなたはあなたが理想とするリーダー像とはまだ違っているかもしれません。

今のあなたのリーダーシップスタイルと、そのスタイルをどのように活用すればチームの影響力が高まるかを知るために、一般的な 11 のリーダーシップスタイルと理論をご紹介します。

リーダーシップスタイルとは?

リーダーシップスタイルとは、リーダーシップスキルをどのように行動に移すかを分類したものです。すでにご存じのように、リーダーには多くの強みがあります。人を動かすこと、創造的に考えること、問題を解決すること、リスクを取ることなど、さまざまな責任を負いながら日々を過ごしています。ただし、同じ仕事をしていても、そのやり方はリーダーによって大きく異なります。

そこでご紹介するのが、そのさまざまなリーダーシップスタイルの分類です。取り組み方は直接的か、非直接的か?自分のために仕事をするのか、チームのために仕事をするのか?協調的な環境を好むのか、個々人にタスクを任せる方が好きなのか?こういった質問は、自分のリーダーシップスタイルを理解するのに役立つ質問のほんの一部です。

以降ではリーダーシップスタイルについて詳しく解説しますが、まずはリーダーシップとマネジメントがどのように関係しているか、または関係していないかを理解することが重要です。

リーダーシップスタイルを行動に移す

リーダーシップとマネジメントの違い

リーダーシップとマネジメントはよく同じ意味で使われますが、その意味は異なります。

リーダーはチームに刺激を与えながらも自分のビジョンを持って会社を前進させます。また社会的にポジティブな影響力を持ち、それを組織のために活用することができます。一方マネージャーは、特定のマネジメントスタイルを使ってプロジェクトを順調に進めるという、会社の運用的な役割を担っています。

「マネージャーとは、優先順位の設定、優先順位の評価、雇用や解雇の決定、報酬の決定などのオペレーションを担当する人を指します。リーダーは、どちらかと言えばコーチ、時には精神的なガイドでもある存在です。彼らは、エネルギーを維持してチームの全員が刺激を受けて成長できるようにし、全員が確実に同じ方向に前進できるようにする責任があります。リーダーは、変化の中で強さと安定性を保つ役目を果たさなればなりません。」 —Dustin Moskovitz、Asana、共同創業者兼 CEO

リーダーになるためには、マネージャーである必要はありません。リーダーはトップレベルの役職だけでなく、企業内のあらゆる役割に存在します。もしあなたが自分の役割の中でより良いリーダーになることを目指しているのであれば、自分の現在のリーダーシップスタイルの良いところと悪いところ、さらにどんなタイプのリーダーシップを習得すべきかを理解することが良いリーダーへの近道となります。

以下では、自分のスタイルへの理解を深められるよう、さまざまなリーダーシップスタイルや理論をご紹介します。読み進めるうちに、新たな戦略を取り入れることができるかもしれません。

記事: リーダーシップとマネジメントの違いとは?

レヴィンのリーダーシップ理論

インターネットでリーダーシップ理論について調べていると (ここにたどり着いたのもそのためかもしれませんが)、よく Kurt Lewin (クルト・レヴィン) という名前を目にします。

最も古く一般型なリーダーシップの分類方法の一つが、レヴィン氏のリーダーシップ理論を用いたものです。1939年、心理学者のクルト・レヴィン氏と研究チームは、リーダーシップの行動様式として、権威型、民主型、自由放任型の 3 つのスタイルを明らかにしました。研究の全貌は The Journal of Social Psychology に掲載され、連鎖反応で心理学者によるさらなる研究の扉が開かれました。

ここでは、レヴィン氏のリーダーシップ理論における 3 つの柱の概要と、それぞれのリーダーの考え方の例をご紹介します。

レヴィンのリーダーシップ理論

1. 権威型 (独裁型) リーダーシップ

権威型、または独裁型と呼ばれるタイプのリーダーは、同僚に対して明確な指示を出しコントロールします。意思決定においては中央集権型で、1 人で重要な決定を下します。権威型のリーダーは全体像について明確なビジョンを持っていますが、チームの残りのメンバーを巻き込むのはタスクごと、または必要に応じてのみです。

権威型のリーダーは、他人を褒めたり批判するときは個人的に行いますが、集団からは明らかに自分を切り離しています。不愉快なタイプのリーダーだと思うかもしれませんが、一般的にはそんなことはありません。あからさまに敵対的になることはほとんどなく、むしろ友好的だったり、人間味のない態度をとることもあります。

権威型リーダーの考え方には、こんな例があります。

  • チームの学習よりも自分の学習を優先する。

  • 社内で意見が対立した場合、私の考えが正しいことが多い。

  • 声が多すぎると仕事が進まない。

  • 自分が担当しているプロジェクトでは、反対意見を持つ人を無視する。

権威型リーダーシップの長所:

  • 権威型リーダーは、時間的制約のある中でプロジェクトを完了させる能力を持っています。

  • 決断を伴うアクションが必要な場合に役立つスタイルです。

  • 独裁型リーダーシップは、その集団の中でリーダーが最も知識豊富な場合に成功します。

権威型リーダーシップの短所:

  • このスタイルは創造性を高めるものではありません。 

  • リーダーは威張っている、支配しているといったネガティブなイメージを持たれることがあります。

  • 他のリーダーシップスタイルに挑戦するのが難しく、自分のやり方に固執している場合が多いです。 

2. 参加型 (民主型) リーダーシップ

参加型リーダー、または民主型リーダーは、メンバー全員の意見を受け入れ、協力を促します。最終決定権は自分が持っているかもしれませんが、意思決定の責任はメンバーに分散させます。  

参加型リーダーはチームの一員です。最終的な目標の達成につながると知っているので、自分の時間とエネルギーを同僚の成長に費やします。もしあなたがグループでの共同作業を得意としているなら、これがあなたのリーダーシップスタイルかもしれません。

参加型リーダーの考え方には、こんな例があります。

  • チームの学びを優先させることで、自分の役割にもプラスになる。 

  • 社内で意見が合わないときは、全員の意見を聞いたうえで解決策を導き出すべきだ。 

  • プロジェクトに取り組むメンバーが多いほど、良い結果が得られる。 

  • 最終的な製品がより良いものになるので、反対意見を持つ人を歓迎する。 

参加型リーダーシップの長所:

  • レヴィン氏の研究では最も効果的なリーダーシップスタイルとされています。 

  • 参加型リーダーシップは質の高い貢献を誘発します。 

  • 創造性が高まり、メンバーも仕事に参加しているという感覚が得られます。 

  • 全員が全体像を理解し、最終目標へ向けて意欲的に取り組みます。 

参加型リーダーシップの短所:

  • 参加型リーダーのチームは権威型リーダーのチームと比べて生産性が低いと言われています。

  • 共同作業を機能させるには、チームメンバー全員が納得する必要があります。 

記事: 優れたグループダイナミクスの秘密

3. 委任型 (自由放任型) リーダーシップ

レヴィン氏の 3 つ目のスタイルは委任型および自由放任型リーダーシップです。委任型のリーダーは、チームにほとんど指導を行いません。意思決定のプロセスにおいても、チームメンバーに完全な自由を与えます。

委任型のリーダーはチームから自分を切り離し、現在のプロジェクトの流れに参加したり邪魔しないようにします。頻繁に発言しないので、プロジェクトが終わる頃にはリーダーの顔も忘れられてしまっているかもしれません。 

自由放任型リーダーの考え方には、こんな例があります。

  • 何がベストかはチームに任せるが、すばらしい最終製品を期待している。 

  • 社内で意見が合わないときは、私の意見を聞かずに他の人が決めてしまってもいいと思っている。 

  • リソースはチームに与えるので、後は自発的に自分で判断して進めてくれるメンバーが欲しい。

  • 反対意見を持つ人は、それぞれで自分のやりたいようにやってみてほしい。 

委任型リーダーシップの長所:

  • 委任型リーダーは、チームメンバー全員が適任の専門家である場合に有効です。

  • 自律性を重んじるメンバーが仕事で満足感を得やすいリーダーシップスタイルです。

  • チームがリーダーと同じ目標を持っていれば、その目標を達成できます。目標管理ソフトウェアを使えば進捗が確認できます。

委任型リーダーシップの短所:

  • レヴィン氏の研究では、自由放任型リーダーのチームは最も生産性が低いとされています。 

  • 委任型のリーダーのもとでは、役割や責任範囲が不明瞭です。

  • このスタイルは、チームメンバーがお互いに誰かのせいにしたり、責任を取らないことにつながる可能性があります。

レヴィンの 3 つのリーダーシップスタイルを理解したところで、今度は感情的リーダーシップ理論の観点から考えてみましょう。この理論は、感情的な知能を使って空気を読み、正しいリーダーシップスタイルを活用するのに役立ちます。 

感情的リーダーシップ理論

Daniel Goleman (ダニエル・ゴールマン) 氏の「6 つのリーダーシップ」も有名なリーダーシップ理論です。「Primal Leadership (EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方)」という本では、Richard Boyatzis 氏や Annie McKee 氏と共に、自己認識型リーダーシップの必要性を強調しています。 

またゴールマン氏は 6 つのリーダーシップスタイルと、その使われ方、社風への影響についての概要を説明しています。それぞれのスタイルにはそれに適した状況があるため、効果的なリーダーはどの種類のリーダーシップを用いるべきか判断するための感情的な知能を持っているとされています。 

成功するリーダーは、これら 6 つのスタイルをすべてある程度使いこなし、さまざまな状況や人々に合わせて自分のスタイルを変えているのです。 

感情的リーダーシップ理論

4. 先見型リーダーシップ

先見型リーダーシップはレヴィンの権威型リーダーシップに相当します。先見型リーダーは明確で長期的なビジョンを持っており、周りに影響を与え、やる気を引き出すことができます。 

このタイプのリーダーシップは、会社が大きく変化する場合や、明確な指示が必要な場合に最適です。こういった状況下では、人々は未知の世界へ進むために信頼できる誰かを必要としています。 

他のチームメンバーがリーダーとは異なる考えや意見を持つ専門家の場合は、このタイプの成功率は下がります。こういったメンバーは、同意できないリーダーに盲目的についていこうとは思わないでしょう。

先見型リーダーシップの長所:

  • 組織のメンバーはリーダーの影響を受け、自分の役割を理解します。 

  • リーダーは最終的な目標を見据えているので、一時的な問題で気落ちすることがありません。 

  • 先見型のリーダーは、政治や社会情勢などの外的要因による課題に対し、危機管理計画を立てることに長けています。

先見型リーダーシップの短所:

  • チームの短期的目標が欠けています。 

  • リーダーの個性が干渉しすぎるとビジョンが失われる可能性があります。 

  • 先見型のリーダーは、他のメンバーのアイデアを否定する可能性があります。 

5. 指導型リーダーシップ

指導型のリーダーは、他のチームメンバーの長所と短所を見極め、改善するよう指導できます。またそのスキルを会社の目標と結びつけることができます。

指導型リーダーシップは、リーダーが創造性に富み、協力を惜しまず、具体的なフィードバックを与えることができる場合に成功します。また、リーダーが一歩下がってメンバーに自主性を与えるタイミングを知っているかどうかも重要です。

これまでに悪い指導者と関わったことがあれば、指導は誰にでもできることではないと知っているはずです。やり方が悪いと、指導型リーダーシップは過干渉と捉えられかねません。 

指導型リーダーシップの長所:

  • 指導型リーダーシップはモチベーションを高め、メンバーが楽しんで参加できる環境を作ることができます。

  • 期待されていることが明確なので、メンバーのスキル向上が見込めます。

  • このスタイルのリーダーシップのもとで働くチームからは生産性が高く、他人を進んで指導できる人材が生まれるため、会社に競争優位性をもたらします。

指導型リーダーシップの短所:

  • 指導型リーダーシップは忍耐と時間を必要とします。

  • このタイプのリーダーシップを受け入れることのできるメンバーがいないと成り立ちません。 

  • 指導型リーダーシップは人間関係に大きく依存しているため、チームの団結力が低いと成功は難しくなります。

6. 親和型リーダーシップ

親和型リーダーシップは人間関係を重視します。親和型のリーダーの目的は、調和を生み出すことにあります。カリスマ性のある親和型のリーダーは、職場内の人間関係を構築・育成することでより強調的でポジティブな職場環境を実現させます。 

親和型リーダーは、新しいチームを作る場合や危機的状況に陥っている場合に有効です。ただしリーダーがメンバーと仲良くなることを重視しすぎて、生産性や会社の目標への関心が低くなってしまうと良くありません。

親和型リーダーシップの長所:

  • ポジティブで建設的なフィードバックによって、チームのやる気が高まります。

  • 人間関係のトラブルはすぐに収まります。 

  • チームメンバーは自分の重要性が感じられ、ストレスが低くなります。

  • 親和型リーダーシップは、お互いに助け合う力を持つ緊密で自発性を持つチームを作ります。 

親和型リーダーシップの短所:

  • 水面下で一部のチームメンバーのパフォーマンスが低下する可能性があります。明確な役割が与えられないことは、社会的手抜きにつながります。 

  • 親和型のリーダーはネガティブなことを言いたがらないため、メンバーの成長につながりません。

  • 組織の目標は忘れられがちです。 

  • チームメンバーはリーダーに感情的に依存するようになるため、リーダーが移籍したり辞めたりしてしまうと、残りのメンバーは途方に暮れてしまいます。

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7. 民主型リーダーシップ

民主型リーダーシップのコンセプトはレヴィンの参加型リーダーシップと同じで、チームメンバー全員の参加と意見の共有が奨励されます。結果として、最終決定権はリーダーにあったとしても、メンバーにも決定権があるように感じられます。 

民主型リーダーシップは、メンバーが有意義に貢献できる、スキルの高いチームで成功します。取り組んでいる内容に関する経験や知識の少ない初心者チームではあまり機能しません。また、すぐに行動を起こさなくてはならないような状況にも向いていません。

民主型リーダーシップの長所:

  • 共同作業によって創造性や革新性がもたらされます。

  • 従業員の当事者意識と信頼が高まります。 

  • 共通の目標を持つことが高い責任感と生産性につながります。

民主型リーダーシップの短所:

  • 共同作業に時間がかかります。

  • リーダーがメンバーの意見を聞かずに決断を下してしまうと、信頼が失われます。 

  • チームメンバーにスキルがないと、民主型リーダーシップは成功しません。

8. 先導型リーダーシップ

先導型のリーダーは、生産性、パフォーマンス、品質の高さでメンバーの手本となります。メンバーはリーダーの手本にならう形となり、それについていけない場合はリーダーが介入し、タスクを適切に完了します。 

先導型リーダーシップは、リーダーが明確な要件を設定し、納期に間に合うようチームを鼓舞できる場合に有効です。チームメンバーがリーダーへの信頼を失い、ストレスや過労を感じたりやる気を失ってしまっているとうまくいきません。 

先導型リーダーシップの長所:

  • 先導型のリーダーは、ビジネス目標を予定通りに達成できます。 

  • 先導型のリーダーによって、チームの能力をフル活用できます。 

  • 問題はステータスレポートを使うことでいち早く把握できます。 

先導型リーダーシップの短所:

  • 先導型リーダーシップはチームメンバーのストレス増加ややる気の喪失、士気の低下につながる可能性があります。 

  • リーダーに一挙一動を監視、修正されると、メンバーはリーダーへの信頼を失います。

  • 結果や期限を意識しすぎると、創造性の低下につながります。 

  • リーダーからメンバーへのフィードバックが限定的になります。 

9. 命令型リーダーシップ

命令型リーダーシップは、指示型や強制型とも呼ばれます。このスタイルではリーダーが明確な目標と目的を持ってそれをチームに伝え、メンバーに従ってもらいます。また、手順や方針を決めることで構造を作ります。 

命令型リーダーシップは通常、メンバーがスキルや専門知識を持っていない場合に使用されます。そのような状況下では、メンバーは自分のタスクを完了するための構造を必要としています。また、議論している時間がないような緊急事態にも有効です。このリーダーシップスタイルを用いる場合は、他のスタイルと組み合わせる必要があります。

命令型リーダーシップの長所:

  • 明確な期待があることにより仕事のパフォーマンスが向上します。 

  • 迅速に意思決定できるので、危機的状況下に適しています。

  • 命令型リーダーシップはスキルの低いグループや経験の浅い社員の助けとなります。

  • 命令型リーダーはチームメンバーの遅れをすぐに察知することができます。

命令型リーダーシップの短所:

  • リーダーがグループの中でも経験豊富でなければこのリーダーシップスタイルは失敗します。 

  • 共同作業がないため創造性が発揮されません。

  • チームの士気が下がり、社員の当事者意識が低下する可能性があります。

  • リーダーへの依存度の高さがボトルネックの原因になります。 

  • 命令型のリーダーは独裁型のリーダーになりがちです。

記事: チームの仕事量を管理するための効果的な方法

感情的リーダーシップ理論は、日々の仕事に簡単に取り入れることができます。まずは一緒に働いているチームのタイプを特定しましょう。次に、あなたの仕事をサポートするにはどんなリーダーシップが最適かを考えます。その後、状況に合わせて感情的リーダーシップスタイルを調整してみましょう。少しの練習で、この理論はあなたのリーダーシップアプローチを変えてくれるでしょう。

変革型リーダーシップと取引型リーダーシップ

レヴィンのリーダーシップ理論、そして感情的リーダーシップ理論に加えて、注目すべきリーダーシップスタイルがもう 2 つあります。それが、「変革型」と「取引型」です。

どちらのスタイルも、組織行動やリーダーシップを研究していたアメリカの心理学者 Bernard M. Bass (バーナード・バス) 氏によって文書化されたものです。スタイルの名前は聞いたことがなくても、きっと職場で見かけたことはあるはずです。

変革型リーダーシップと取引型リーダーシップ

10. 変革型リーダーシップ

バーナード・バス氏の最も有名な理論は、「4 つの I」とも呼ばれる変革型リーダーシップ理論です。この理論は 1978年に James MacGregor Burns (ジェームズ・マグレガー・バーンズ) 氏が提唱した、「リーダーとフォロワーがお互いに助け合い、士気とやる気を高めていく」というコンセプトに基づいています。 

このリーダーシップスタイルでは、リーダーが自分に従いたいと思う人々の信頼と尊敬を効果的に獲得します。変革型リーダーシップの「4 つの I」とは、「Individualized consideration (個別の配慮)」、「Intellectual stimulation (知的な刺激)」、「Inspirational motivation (刺激的な動機)」、「Idealized influence (理想的な影響力)」です。この 4 つの I は、リーダーがどれだけ変革的であるかを測るために使う指標です。 

変革型リーダーシップの長所:

  • 変革型リーダーは、指導や励ましによってチームに力を与えます。 

  • チームメンバーはそれぞれ個人として扱われるため、独自のスキルを有効活用できます。 

  • チームは共通の目的のために団結し、それが会社の成長につながります。

  • それぞれのメンバーに自由が与えられます。 

変革型リーダーシップの短所:

  • 小さなタスクが忘れられやすいため、ビジョンの実現が難しくなります。

  • リーダーが常に関与すると、プレッシャーの増加や燃え尽き症候群につながる可能性があります。 

  • リーダーの目標が会社の目標と一致していない場合リスクが伴います。 

  • チームメンバー全員がリーダーを尊敬し、アプローチに賛同している必要があります。

11. 取引型リーダーシップ

取引型リーダーシップは社会学者の Max Weber (マックス・ウェーバー) 氏によって初めて概念化されました。その後バーナード・バス氏によって変革型リーダーシップと対立するものとして詳しく取り上げられました。 

取引型リーダーシップは報酬と罰を用いてチームメンバーのやる気を高めます。このタイプのリーダーは、明確な命令系統がパフォーマンスの向上につながると考えています。チームメンバーは指示に従う必要があり、リーダーによって厳しく監視されます。 

取引型リーダーシップの長所:

  • 取引型リーダーシップは、問題がはっきりしている状況下で有効です。 

  • メンバー全員が明確な役割を持つので、危機的状況下でも役立つスタイルです。

  • メンバーは自分が何を期待されているのか理解できます。 

取引型リーダーシップの短所:

  • 取引型リーダーシップスタイルはチームメンバーの創造性を抑圧します。 

  • 取引型のリーダーはメンバーの感情面のサポートを行いません。 

  • このタイプのリーダーは個人の取り組みを評価しません。 

  • 短期目標に集中しすぎているため、長期的成功には向いていません。 

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あなたのリーダーシップスタイルは?

このように、リーダーシップにはさまざまな理論と考え方があります。 

レヴィンの理論ではリーダーは 3 つのグループに分けられ、参加型が最も効果的とされています。感情的リーダーシップ理論では、有能なリーダーが状況に応じて使い分ける 6 つのリーダーシップスタイルが挙げられています。バスは変革型と取引型という、2 つの対照的なスタイルを提示しています。変革型は周りに権限を与えることでやる気を高め、取引型は報酬と罰でやる気を高めるというものです。  

どのリーダーシップが正しいということはありませんが、きっと自然に惹かれるスタイルがあるはずです。あなたはどのスタイルに一番共感しましたか?普段のあなたはどのスタイルですか?それぞれのスタイルの長所と短所を理解して、チームの成功をサポートできるリーダーになりましょう。今のやり方がうまくいっていないと感じている場合は、新たなアプローチを試してみましょう。 

リーダーにもマネージャーにも、チームに組織の目標を達成させるという責任があります。あなたがどこにいても、チームの足並みを常に同じ方向へと揃えるためには、ワークマネジメントソフトウェアが役立ちます。 

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