目標管理制度 (MBO) とは?手順、メリットとデメリット

Asana チーム 寄稿者の画像Team Asana2021年10月7日00
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概要

目標管理制度 (MBO) は、会社とチームの目標をつなげることで会社の業績を向上させる戦略的アプローチです。この記事では、MBO プロセスの仕組みと、MBO モデルを使用する際のメリットとデメリットを説明します。

「It takes a village (子供を育てるのは村中みんなで)」というアフリカのことわざがありますが、これは成功はコラボレーションから生まれるという考え方です。プロジェクトマネージャーは、このことを身をもって体験しています。プロジェクトを完了させるためには、自分の村、つまりチームが必要です。会社の目標を達成するためにも全体の力が必要です。では、チームメンバーが他の人の目標に向かってモチベーションを維持しながら取り組めるようにするには、何が必要なのでしょうか。

そこで登場するのが目標管理制度 (MBO)、会社とチームの目標をつなげることで会社の業績を向上させる戦略的アプローチです。この記事では、MBO プロセスの仕組みと、MBO モデルを使用する際のメリットとデメリットを説明します。

MBO の仕組み

目標管理制度 (MBO) は、チームメンバーの目標と会社の目標をつなげることで、チームメンバーのモチベーションを高め、仕事に参加していると感じさせるマネジメント手法です。MBO モデルは、ピーター・ドラッカーが 1954年に出版した著書「The Practice of Management (現代の経営)」で初めて紹介したもので、レポートツールやパフォーマンス評価を用いてチームメンバーのパフォーマンスをモニタリングすることに重点を置いています。

目標管理制度 (MBO) とは?

MBO では、チームメンバーや会社の業績を測るために、客観的な基準を用います。客観的な基準とは、合意に基づいて、何が公正で、合理的で、受け入れられるかを示すものです。この基準を用いて、チームメンバーの生産性を評価し、チーム内でチャンスのある領域を特定することができます。MBO が機能するのは、MBO プロセスの一部として、経営陣とチームメンバーがこれらの客観的基準に沿ってつながり、合意するからです。

Asana で戦略目標を達成する

MBO プロセスの 5 つのステップ

MBO 手法には 5 つのステップがあります。このプロセスでは、組織の目標を作成し、その目標をチームメンバーが従うことのできる個人の目標に変えていきます。

MBO プロセスの 5 つのステップ

1. 組織の目標を定義する

最初に行うべきことは、組織の目標を明確にすることです。ここでのプロジェクトマネージャーの仕事は、会社の目標を共同で作成したり、会社の目標をチームにわかりやすく変換して伝えることです。この段階では、ビジネス目標のテンプレートを使って具体的な目標を構成することができます。

記事: 成功を評価するために使用できる 22 種類のビジネス目標

2. 目標をチームメンバーに伝える

会社の目標を定義した後、トップダウン型アプローチで、会社の目標を各チームメンバーの個人目標に変換します。SMART ゴールのフレームワークを使って、チームメンバーの目標が測定可能で達成可能なものであることを確認しましょう。

チームメンバーが個人的な目標を持ち、それが会社の大きな目標につながっていれば、自分が全体像の中でどのような役割を果たしているかを理解することができます。Asana の調査によると、個人の仕事が会社の目標とどのように関連しているかを明確に理解していると回答した従業員は 26% にとどまり、会社が目標の設定や伝達を効果的に行っていると答えたのはわずか 16% でした。

3. パフォーマンスをモニタリングする

それぞれの目標に向かって仕事を進めているチームメンバーたちのパフォーマンスを、モニタリングしなくてはいけません。プロジェクト管理ツールから成功指標を収集し、目標や主要な結果 (OKR) が達成されているかどうかを評価することで、各チームメンバーのパフォーマンスをモニタリングすることができます。また、パフォーマンスをモニタリングすることで、チームメンバーの生産性を評価することにもつながります。

4. 進捗を評価する

パフォーマンス評価を行うことで、チームメンバーの進捗を評価できます。パフォーマンス評価では、各チームメンバーがうまくやっていることや、個人の目標に対してどこを改善すればいいのかを個人的にフィードバックすることで、メンバーの会社全体への貢献度を高めることができます。業績管理におけるこのステップは、経営陣とチームの効果的なコミュニケーションを重視するため、非常に重要です。フィードバックによってチームの生産性が向上するため、チームメンバーの中にはパフォーマンス評価を楽しみにしている人もいるでしょう。

5. 成果を称える

MBO システムの最後のステップは、チームの成果を称えることです。これにより、チームの士気が高まり、次の MBO プロセスでもチームメイトのモチベーションを維持することができます。

チームの成果を称えることは、内発的と外発的な方法の両方で行うことができます。内発的動機づけを促すには、チームメンバーに挑戦すべき目標を与え、その努力を認め、帰属意識を持たせ、チームビルディングのアクティビティを行うことです。このようなアクティビティによって、チームメンバーが自信を持ち、自らのモチベーションを高めることができるのです。

外的報酬には、称賛、ボーナス、昇給、昇進、現在の職務における責任の追加、または有給休暇などがあります。これらの報酬は有形無形を問いませんが、チームメンバーが個人の目標や会社の目標に向かって努力し続けるための動機付けとなるでしょう。

MBO のメリットとデメリットとは?

MBO は、ドラッカーによって初めて導入され、1960年代から 1970年代にかけて一般的な経営戦略となりました。しかし、その後、企業が新しいマネジメントスタイルを試す中で、このモデルの普及は減少していきました。現在でも MBO を採用している企業はありますが、賛否両論あります。

MBO のメリットとデメリット

MBO のメリット

MBO を支持する人たちは、大規模なシステムの中でこの管理形態を使用することで、管理構造をシンプルにすることができると考えています。その他のメリットは以下のとおりです。

  • チームの生産性が向上する: チームメンバーが個人的な目標を持つことで、自分の仕事がなぜ重要なのかがより明確になります。その結果、メンバーのモチベーションと生産性が向上します。

  • チーム内のコミュニケーションが向上する: MBO モデルを使うと、チームメンバーが会社の目標を理解し、個人の目標がその目標とつながっていることを把握できるので、チームのコミュニケーションが改善され、よりオープンな職場環境を作ることができます。

  • チームメンバーの目標をパーソナライズできる: MBO システムでは、チームメンバーの目標がパーソナライズされ、チームメンバーが最大限に力を発揮することが優先されるため、会社の全員が自分の仕事がどのような影響を与えるかを理解することができます。

MBO のデメリット

MBO に反対する人たちは、個人の目標をあまりにも重視するモデルであるため、企業の倫理や価値観を軽視することになる危険性があると考えています。また、MBO には以下のようなデメリットもあります。

  • 戦略計画よりも目標設定が優先される: チームメンバーの個人的な目標を優先することで、長期的な戦略計画が犠牲になることがあります。目標設定に多くの時間を費やす企業は、企業文化や業務上の問題、その他の分野に注力する時間が少なくなる可能性があります。

  • 目標達成のためにチームメンバーの負担が増える: MBO は個人に焦点を当てるため、チームメンバーが目標達成のために過剰なプレッシャーを感じる可能性があります。このような職場環境では、チームメンバーが働きすぎ、定着率や士気の低下を招く可能性があります。

  • チームメンバー間で競争が発生する: MBO で採用されている外発的な報酬システムは、チームメンバー間の競争を促進し、健全な職場環境の構築を妨げる可能性があります。健全な職場でのチームダイナミクスには、チームワークと、個人や会社の目標を達成するためにお互いをサポートすることが含まれるべきです。

MBO の例

たとえば、ある会社では、四半期ごとの目標として、マーケティング活動から全体の収益の 30% を獲得することを掲げています。この目標を達成するために、チームメンバーそれぞれの個人目標に分けます。

  • デジタルマーケティング担当者の個人的な目標は、今四半期に 3 社の新規マーケティング顧客を確保することです。

  • マネージャーは、各チームメンバーがどのように個人の目標を達成しようとしているのか、また、目標に向かって進んでいるのかを確認するために、四半期ごとにチームメンバーのパフォーマンスをモニタリングします。

  • 四半期末に目標を達成したチームメンバーには、ボーナスが支給されます。

MBO による目標設定と企業目標の達成

MBO は、包括的な管理計画の一部として使用すると最も効果があります。チームメンバーが会社のミッションにつながる目標を持てば、意欲的に協力することができます。そこで目標管理ソフトウェアを使用すれば、チームメンバーは目標に向かって円滑に仕事を進め、あなたは目標達成をリアルタイムでサポートできるようになります。

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