スタートアップとは?その特徴と成功するヒントを紹介

Yumie Furuta headshot古田 弓恵2022年8月12日
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概要

この記事では、昨今よく聞かれる「スタートアップ」について解説します。スタートアップとは何か?その意味や特徴をはじめ、スタートアップ創業時に整えておきたい環境についても詳しくご紹介。起業や新規事業立ち上げの参考にしてみてください。

スタートアップの創出は経済産業省も推進する取り組みですが、この「スタートアップ」というビジネス用語の意味を詳しくご存じでしょうか?「何かしらの新しい事業」と漠然と捉えていたら、「ベンチャー企業」との違いを具体的に説明することは難しいかもしれません。

そこでこの記事では、スタートアップとは何か、ベンチャーとの違いとそのメリットも含めて解説します。スムーズに新規事業を開始するために整えておくべき環境についても触れるので、今後の参考にしてみましょう。

スタートアップとは

スタートアップとは、新しいビジネスモデルや市場を開拓することです。英語の「Startup」には「行動開始」という意味がありますが、ビジネスシーンで使われ始めたのはアメリカのシリコンバレーで、Google や Facebook、Amazon などの新興企業のことを指していました。

欧米や中国に比べると、日本におけるスタートアップ企業の成長はまだまだ伸びが足りませんが、スタートアップ支援の動きは国を始め活発化してきています。また昨今、DX の推進や新型コロナウイルス感染症の流行、自然災害などの影響を受けた世の中では、そのニーズがさまざまに変化しており、そのためスタートアップに対しますます注目が集まっているのも確かです。

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スタートアップの特徴

スタートアップには、独自の特徴がいくつかあります。スタートアップとは何かを詳しく知るために、その特徴をひとつひとつ確認していきましょう。

イノベーション

スタートアップの最大の特徴とも言えるのが、イノベーションへの挑戦です。すでに開拓されている市場への参入ではなく、新しいアイデアやテクノロジーをもとにこれまでにない領域を作り出すのがスタートアップ企業なのです。変わりゆく社会のニーズに対応した革新的なビジネスモデルを創造する点で、スタートアップは DX にも大きく関わってきます。

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短期間成長とスピード感

スタートアップの特徴として、事業展開の迅速さがあります。長い期間を要してこつこつと作り上げていくのではなく、短期間のうちに急激な成長を目指すのがスタートアップで、そのあいだに巨額の対価獲得を狙います。ちなみに、これまでの実績がないスタートアップ企業は銀行からの融資を受けられる可能性は低いため、エンジェル投資家から資金調達を行うことが一般的です。

EXIT 戦略

スタートアップにかかせないのが EXIT 戦略です。EXIT 戦略とは出口戦略とも呼ばれるビジネス用語で、IPO (株式上場) や M&A (合併、買収) をして投資資金の回収を図り、利益を生み出すことを指します。スタートアップの場合、起業時にすでにこの EXIT 戦略が練られている必要があり、言い換えれば、スタートアップは近い将来 IPO もしくは M&A を目指して事業が展開されることとなります。

スタートアップとベンチャーの違い

新規企業や新しい会社といった意味で、スタートアップと共に「ベンチャー企業」という用語もよく使われます。ベンチャー企業とは主にスモールビジネスを扱う企業ですが、そもそも「ベンチャー企業」とは和製英語で、英語の venture が本来持つ意味では使われていません。ベンチャー企業は新規事業に取り組むことを意味した「ベンチャービジネス」から派生した言葉だとされ、日本のベンチャー有識者会議のベンチャー宣言では「ベンチャーとは、起業にとどまらず、既存大企業の改革も含めた起業としての新しい取組への挑戦である」とベンチャーを定義しています。

スタートアップとの具体的な違いは、以下のようになります。

  • イノベーションの有無: ベンチャーは既存のビジネスモデルをベースにしています。未開拓の市場を創造するスタートアップとは異なり、ベンチャー企業が参入するのは収益性の見込める既存市場です。

  • 中長期間での成長: 短期間での急激な成長を目指すスタートアップとは異なり、ベンチャー企業は中長期的な目で事業を運営します。

  • EXIT 戦略の有無: スタートアップでは必須であった EXIT 戦略は、ベンチャーの場合設けない場合が多いです。持続的な収益を目標にしています。

スタートアップの課題

国や民間事業者がサポートを進めるスタートアップですが、日本のスタートアップ事業にはまだまだ課題が多く存在します。

資金調達額の低水準

スタートアップを取り巻く水準を世界と見比べると、日本のそれはまだまだ成長過程にあると言えます。資金調達額やベンチャーキャピタル (VC)、ユニコーン企業数など、どの指標も低水準です。こうした状況は、人材や設備に投資できないというシチュエーションを招き、結果リソース不足のためスタートアップを断念するというケースも多々発生しています。こうした未成熟なスタートアップエコシステムゆえ、EXIT 戦略の成功例も少ないのが現状です。

短期間で急成長を目指すスタートアップには、成長期前に赤字期間があるのが一般的です。「深い谷」や「死の谷」とも呼ばれるその期間を乗り越えてこそ、成功の可能性は高まります。そういった意味で、その期間を支えるリスクマネーの供給をはじめとしたスタートアップ支援にさらなる期待がかかります。

国内ロールモデルの欠如

日本のスタートアップエコシステムでは、そもそも起業家が少ないという状況にあります。スタートアップの数が少なく、世界的に成功するようなスタートアップ企業が現れ、それが国内ロールモデルとして起爆剤となる形が理想的ですが、そういったロールモデルの欠如もスタートアップの課題と言えるでしょう。

スタートアップ起業時のヒント

革新的なアイデアで起業し業務を遂行していくには、どういった点に気をつければいいのでしょうか。資金を調達し、いざ新規事業をスタートさせるときに押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。

明確なビジネスゴール

どのようなビジネスを始めるときにも大切なのが、ビジネス目標を明確にすることです。その際、先述の EXIT 戦略の策定も忘れずに行いましょう。ゴールを設定するときには、SWOT 分析などのフレームワークを使うと便利です。

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メンバーの仕事量を管理

スタートアップでは、少ない人材で仕事を回さなければならないことも少なくありません。新規市場の開拓という魅力的な目標を掲げていたとしても、従業員のバーンアウトを招いてしまっては成功への道は険しいものとなるでしょう。そうならないためにも、社員やチームメンバーの仕事量をしっかり管理できる環境を整えておくことが大切です。

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効率的な情報共有システム

短期間でスピーディな成長を狙うスタートアップだからこそ、効率的な情報共有は必須項目となります。各タスクやプロジェクトの進捗など、ステークホルダーと必ずシェアしておくべき情報はしっかりと共有できるシステムを導入しましょう。その際、情報が散乱していては生産性の高い仕事はできません。全員がアクセスできる、整理整頓された場所で共有することがおすすめです。

見える化の推進

これまでの項目にも関連していますが、「仕事の見える化」は必ず考慮に入れておきたいポイントです。見える化はすべての企業にとって欠かせない要素となっていますが、既存システムの存在やトップ層の理解獲得の問題などがネックとなり、その実現はなかなか難しいのが現状です。しかしゼロからスタートするスタートアップにとっては、比較的進めやすい要素でもあります。仕事の効率化と生産性向上に不可欠な「業務の見える化」は、ワークマネジメントツールを導入し効果的に行いましょう。

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革新的アイデアで起業する

スタートアップの意味とその特徴をまとめ、ベンチャー企業とはどのような点で異なるのか、またスタートアップが抱える課題や起業時のヒントも解説しました。スタートアップは、革新的なビジネスモデルや市場を開拓し、短期間で急激な成長と収益を狙う事業です。最新テクノロジーの開発や働き方改革DX の推進など、世の中は日々移り変わっていきます。その社会の動きを敏感にとらえ、スタートアップのきっかけを見つけましょう。

ビジネス戦略関連なら、昨今ますます注目が集まる DXCSR などの活動、D2C に関する記事も Asana でご覧ください。

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