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組織におけるミッション、目標、仕事をスムーズにつなげ、可視化する方法を解説します。
組織図テンプレートとは、企業や団体の構成員・部署・役職の上下関係を視覚的に表現するための雛形です。テンプレートを使うことで、ゼロから図を作成する手間を省けます。役職名や担当者名を入力するだけで整った組織図を短時間で仕上げられます。機能別・マトリックス型・フラット型など、組織の形態に合ったテンプレートを選ぶことが、正確で伝わりやすい組織図を作るための第一歩です。
組織図は言わば、会社という「家」の家系図で、チームメンバーが互いにどう関係し合っているのかを見える化する効果があります。それぞれの役割を示すプロジェクト体制図とは異なり、組織図はチーム体制そのものを表し、チームの各職務の間の上下関係も明確にします。
このガイドでは、組織図の作り方や組織図をタイプ別に分けて解説します。それぞれのニーズに合わせてカスタマイズできる組織図のテンプレートも用意したので、無料ダウンロードしてご利用ください。
組織図テンプレートを活用して独自の組織図を作る前に、作成したい組織図のタイプを見直しましょう。一般的な組織図のタイプは 4 種類あり、いずれも会社の機能の異なるあり方を表します。
組織図は、会社の内部構造を見える化したものであるため、自分の組織の上下関係と意思決定の手順を反映できるタイプの図を使用する必要があります。
画像左上の組織図テンプレートが、この機能別トップダウン型組織図です。このタイプは、最も一般的な組織図であり、ヒエラルキー (上下関係に基づく階層) として機能する会社に用いられます。組織構造の一番上には、社長もしくは最高経営責任者 (CEO) の肩書きを持つチームメンバー 1 名が置かれます。
そのチームメンバーから枝分かれした線上に、取締役や副社長など、経営トップを補佐する経営幹部が置かれます。その階層構造は、そこからさらに部門、部署、課、そしてチームへと枝分かれしていきます。
マトリックス組織の構造は、従来のトップダウン組織よりも複雑です。この組織構造を用いる会社では、個々のチームメンバーが複数のリーダーのもとで働きます。上の画像左下の組織図テンプレートがこのタイプのものです。
たとえば、従業員は自分の部署の部長に直属することが多いですが、プロジェクトマネージャーにも直属する場合があります。2 人目の上司であるプロジェクトマネージャー自身にも直属の上司である部長がいるため、マトリクス組織図は、ツリー形よりも長方形に近い図となります。
前の画像右上の組織図テンプレートを見てみましょう。これが事業部門型組織構造で、従来のヒエラルキー構造が高度化されたものです。事業部門型の構造は、互いに機能が独立した部門を有する会社にとって合理的な体制です。
たとえば、別個の製品ラインを各種取り扱っている会社では、製品ライン別に IT 部門、マーケティング部門、営業部門が置かれているため、この事業部門型の組織体制をとっている場合があります。
最後に紹介するのが、前の画像右下にある組織図テンプレートで、フラット型組織図と呼ばれます。特徴は、管理職の階層を最小限に減らしたか完全になくした組織体制を表す図であることです。この種の組織構造は、小規模な会社、または実験的な試みとして指揮命令系統をなくした会社に存在する場合があります。
この種の組織体制では、チームメンバーたち自身による自己管理と意思決定を広く浸透させることに、会社は注力します。
ホラクラシー型は、従来の上下関係を持たない非階層的な組織モデルです。役職や管理職の代わりに、権限と責任を持つ「サークル」と呼ばれる自律的なチームが組織の基本単位となります。
各メンバーは複数のサークルに所属し、それぞれのサークル内で役割を担います。意思決定はサークル単位で分散されるため、特定のリーダーへの依存が少なく、現場レベルの判断が迅速に行えます。
テクノロジー企業やスタートアップを中心に導入が広がっており、自律性と機動性を重視する組織文化に適した体制です。
プロジェクト体制図は、特定のプロジェクトを遂行するために一時的に編成されたチームの構造を表す組織図です。通常の組織図が恒久的な部署構成を示すのに対し、プロジェクト体制図はプロジェクトの期間中のみ有効な役割と上下関係を可視化します。
プロジェクトマネージャーを頂点に、各担当領域のリーダーと担当メンバーが配置されます。プロジェクト終了後はチームが解散するため、組織の恒久的な構造には反映されません。
複数の部署からメンバーを集めるクロスファンクショナルなプロジェクトや、外部パートナーとの協業が発生する場合に特に有効な体制図です。
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スムーズな承認フローシステムを構築する方法組織図を作成するツールは複数あり、それぞれに特徴と操作手順があります。使い慣れたツールを選ぶことで、作業時間を短縮しながら見やすい組織図を仕上げられます。
以下では、Excel、Word、PowerPoint、Google スプレッドシートそれぞれの手順を解説します。
Excel で組織図を作成する場合は、SmartArt 機能を使うのが最も手軽です。以下の手順で進めましょう。
Excel を起動し、新しいシートを開きます。
「挿入」タブをクリックし、「図」グループ内の「SmartArt」を選択します。
SmartArt グラフィックの一覧から「階層」カテゴリを選び、「組織図」を選択して「OK」をクリックします。
テキスト入力ウィンドウが表示されるので、各ボックスに役職名や氏名を入力します。
ボックスを追加するには、既存のボックスを右クリックして「図形の追加」を選択し、上位・下位・同位のいずれかを指定します。
「SmartArt のデザイン」タブからレイアウトや色を変更して、見た目を整えます。
完成したら、ファイルを保存するか、PDF 形式でエクスポートして共有します。
Excel の組織図はシンプルな構造に向いており、データ管理と組み合わせて活用できる点が強みです。
Word でも SmartArt を使って組織図を作成できます。プレゼン資料やレポートに直接埋め込みたい場合に便利です。
Word を起動し、新しい文書を開きます。
「挿入」タブをクリックし、「SmartArt」を選択します。
「階層」カテゴリから「組織図」を選び、「OK」をクリックします。
各ボックスに役職名や担当者名を入力します。テキストウィンドウを使うと階層の調整が容易です。
図形を追加・削除する場合は、対象ボックスを右クリックして「図形の追加」または「削除」を選択します。
「SmartArt のデザイン」タブで色やスタイルを変更し、文書のデザインに合わせます。
文書を保存し、必要に応じて PDF に変換して配布します。
Word の組織図は、報告書や提案書の中に組織体制を説明するページとして組み込む際に特に適しています。
PowerPoint の組織図は、プレゼンテーション資料に直接組み込める点が大きなメリットです。ビジュアル表現の自由度も高く、デザイン性の高い組織図を作成できます。
PowerPoint を起動し、組織図を挿入したいスライドを開きます。
「挿入」タブをクリックし、「SmartArt」を選択します。
「階層」カテゴリから「組織図」を選んで「OK」をクリックします。
各ボックスに役職名や名前を入力します。Tab キーを使うと、下位階層のボックスをすばやく追加できます。
テキストをすべて入力した後、右クリックして「SmartArt に変換」を選ぶと自動的に整形されます。
「SmartArt のデザイン」タブでレイアウト、色、スタイルを調整します。
スライドを保存し、プレゼン用ファイルとして共有します。
PowerPoint はビジュアルの自由度が高いため、外部向けの発表資料や経営報告に活用するのに向いています。
Google スプレッドシートは、クラウド上でリアルタイムに共同編集できるため、チームで組織図を管理するのに適しています。グラフ機能を活用して組織図を作成できます。
Google スプレッドシートを開き、新しいシートを作成します。
A 列に「名前」、B 列に「上司の名前」という形式でデータを入力します。最上位の役職は B 列を空白のままにします。
データ範囲を選択し、「挿入」メニューから「グラフ」をクリックします。
グラフエディタが開いたら、グラフの種類として「組織図」を選択します。
「データ範囲」が正しく設定されているか確認し、必要に応じて「名前」列と「上司」列を指定します。
「カスタマイズ」タブでノードのサイズや色、テキストサイズを調整します。
グラフを「PNG」または「PDF」としてダウンロードするか、スプレッドシートを共有して共同編集します。
Google スプレッドシートは無料で利用でき、URL を共有するだけでチーム全員がアクセスできるため、更新の手間が少なく便利です。
以下の組織図テンプレートは、作図の出発点として使用できます。自分の組織用にカスタマイズされたテンプレートを作成するには、まず以下の組織図テンプレートの中から、あなたの組織構造に最も似通っているものをダウンロードしましょう。続いて、あなたのチーム独自のニーズに合わせて各欄への入力を行ってください。
会社用テンプレートをダウンロード無料のチームの組織図用テンプレート組織図を使用すれば、プロジェクト体制図と同様、社内のさまざまな部門、部署、役職の実務的な役割を見える化できます。チームメンバーは、どうすれば互いにコラボレーションを行えるのかを理解でき、自分の役割や責任も自信を持って担えます。組織図テンプレートを活用して、以下に紹介する組織図のメリットを最大限活かしましょう。
職責や上下関係を新しいチームメンバーに紹介するために、組織図は有効です。新入社員のオンボーディングや OJT の際に組織図を提供すれば、仲間であるチームメイトについて知り、それぞれの業務を理解する情報源となります。
組織図は単なる名簿リストよりも互いの関係性が可視化されるので、そういった意味でも優れたツールです。また、社内の主要メンバーの基本情報を覚えるのにも役立ちます。
採用している組織体制が複雑であればあるほど、この見える化はとても重要になります。優れた組織図テンプレートを活用して、明確化しましょう。
新入社員オンボーディング用の無料テンプレート経営陣も、組織図を使えば情報の流れを整理された状態に保ち、社内の成長や変化に対応できます。たとえば、整理された組織図があれば、仕事量に比べて人材が少ない部署も見えてくるでしょう。そういったケースでは、サポート要員の追加や人事異動、新規メンバーの採用などを検討できます。
プロジェクト体制図同様、組織図を使えば、組織構造における各自の位置づけを社内全員に対し見える化することで、明確性を実現できます。
組織図を見れば、たとえば「自分のチームにはメンバーが 5 名いる」「自分の下にはアシスタントが 2 名いる」「自分の上にはプロジェクトマネージャーが 1 名いる」といった現状を一目で把握できます。また、「プロジェクトマネージャーの直属の上司は部長」などといった情報も確認できます。
組織体制を確立すれば上下関係が明確になるので、社内のコミュニケーションの向上につながります。組織図を提供しない場合、チームメンバーは質問が生じたときに尋ねるべき担当者が不明で誰にも聞けない状況に置かれるかもしれません。
逆に組織図があれば、誰が何を統率しているのかが明確になるので、積極的に質問して疑問点を解消したり、コラボレーションに取り組んだりすることができます。
コラボレーション向上が実現する Asana の機能を見る組織図は、いわば会社名簿を視覚化したものともいえます。チームメンバーの昇進や退社の際には、組織図を更新しましょう。この「視覚的な会社名簿」を最新の状態に保てば、社内で働いている人とそれぞれの職務について、全員が常に正しい情報を把握できます。
記事: 作業分解構成図 (WBS): 知っておくべきすべてのこと組織図を効率的に管理・共有するためには、ワークマネジメントツールを活用することがおすすめです。ファイルをプロジェクトに添付し、組織メンバー全員がアクセスできるように設定することで、編集権限を管理しながら常に最新版へのアクセスを可能にできます。
組織変更時に即座に更新が反映されるため、古い情報に基づいたミスを防ぐことができます。リアルタイムで情報を共有できる環境を整えることで、コミュニケーションの効率化や組織図の正確性が向上します。
記事: 情報共有の重要性: チームの生産性を上げる方法を解説ツールやデータをすべて 1 つのプラットフォームにまとめることで、情報が整理整頓されます。300 以上の外部アプリとの連携サービスを提供しているワークマネジメントツールを活用すれば、いつも使っているアプリやツールと組み合わせて使えます。情報が整理されると、仕事ははかどります。
無料で始める組織図を使えばチーム間のコミュニケーションを促進できますが、組織図を使うだけでは解決できないこともあります。組織図の効果の限界を認識し、潜在的な問題に対する解決策を未然に検討しましょう。
組織図の情報は、会社の組織再編や人事異動に伴い、あっという間に古くなる場合があります。その点に留意し、常に最新の組織体制と従業員名を反映した状態に組織図を保つ必要があります。同様のことはプロジェクト体制図に関しても言えるので、注意しましょう。
解決策: 組織図を定期的に更新し、再配布する担当者を指名することにより、この貴重な情報源を最新の状態に保ちましょう。
組織図は表層的な文書であるため、そこに記載されている上下関係以上の情報はあまり得られません。会社の基本的な組織体制を見える化するという意味では大事な役割を果たすものの、そこに可視化されるのは正式に定められた関係のみです。
従来の組織図に記載されない非公式な関係の存在があってこそ正常に機能し、発展している会社は多くあります。
解決策: 出発点として組織図を使用しながらも、組織図には反映されていない業務上の関係が存在する可能性にも留意しましょう。
組織図には、マネージャーやその直属のチームメンバーが見える化されますが、個々のマネージャーがどんなリーダーであるのかを伝える情報は、そこには含まれません。
たとえば、あるマネージャーが 3 名のチームを統率しているのに対し、別のマネージャーは 5 名のチームを担当していることが、組織図から見て取れるとしましょう。部下がより多い後者のマネージャーの方がリーダーとしての能力が高いのだろうという結論に走る人もいるかもしれません。
その組織図には、部下が少ない前者のマネージャーが、チームにより深く関与するマネジメントスタイル (「ハンズオン」と呼ばれるスタイル) を効果的に実践している事実が可視化されていないからです。
解決策: 出発点として組織図を参考にしつつも、社内の上下関係を理解するには直接接触するのが一番であるということに留意しましょう。
組織図 (組織チャート) の作り方と無料ダウンロードができる組織図テンプレート、その活用方法や限界点などをまとめました。組織図はその効果に限界はあるものの、会社の組織体制を理解するために非常に有効な手段です。
また、組織図を使えば役割と責任を明確化できるので、経営上層部とのコミュニケーションも向上できます。無料の編集可能組織図テンプレートを使用して適宜カスタマイズすれば、組織のニーズに合った組織図を構築できます。
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