勤務初日に備えるためのヒント 10 選

Asana チーム 寄稿者の画像Team Asana
2024年1月13日
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概要

新しい職場での勤務初日は、エキサイティングな一日であると同時に、ぐったりするような一日でもあります。新しい同僚やチームの関係性など、学ぶことがたくさんあります。職場はそれぞれ異なりますが、どの職場でも使える万能なヒントをご用意しました。この記事では、勤務初日を乗り越える方法と新しい職場に慣れるためのガイダンスをご紹介します。

新しい職場への就職、おめでとうございます!一番大きなハードルは乗り越えました。勤務初日が近づいてくると、興奮と緊張感が高まってきます。同じ職場は 2 つとありませんので、最初にオフィスのドアに足を踏み入れるときや、会社のオンラインチャットルームに入るときは、未知の世界を受け入れる心構えが必要です。

初出勤当日に向けて一番しておきたいことは、期待の気持ちを抑えて、適切に準備を行うことです。そして、実際に職場に着いたら、適切に自己紹介をして、好適な第一印象を与えることに集中します。一番重要なのは、出勤初日は学びの機会であることを肝に銘じておくということです。

勤務初日に備えるためのヒント

職務を問わず、勤務初日を上手に乗り切るための万能なヒントを 10 個ご用意しました。新しい挑戦をするときに緊張してしまうのは当たり前のことですが、以下に紹介するヒントを活用すれば、自信を持ち、安心して新しい仕事をスタートできます。

1. たくさん学ぶことに備える

勤め先の企業は、一度にたくさんの情報を与えすぎないように、初日はシンプルな一日にしてくれるでしょう。長期目標の一覧をいきなり渡されるということはないと思いますが、できるだけ多くの知識をスポンジのように吸収する準備はしておきましょう。勤務初日には、以下のようなことについて学ぶことが考えられます。

  • 企業のミッション、価値観、ポリシー

  • 役割と担当業務の概要

  • ツール、ログイン情報、パスワード

  • チームメンバーの名前と役割

勤務初日にたくさんの情報を吸収する準備ができていないと、その後の一週間に受け取る資料の内容を理解するのに苦労しかねません。基本的な事柄をしっかりと理解していれば、新しいコンセプトも記憶に残りやすくなります。

ヒント: 勤務初日は、大変な一日に感じやすいため、当日が来る前に、目の前の状況に身をゆだね、予想や期待を手放す練習をしておきましょう。そうすると、先入観を持たずに新しい情報を理解できます。勤務初日の前の夜は、呼吸のエクササイズをしたり、瞑想をしたり、落ち着いた音楽を聞いたりしてリラックスしましょう。そうすると、翌日にエネルギーが湧き、新しい情報を理解しやすくなります。

2. 質問のリストを作成する

勤務初日に職場に到着する前に、質問の一覧を作成しておけば、新しい情報をたくさん吸収できる生産的な一日を送れます。内定通知を受けた後は、たくさんの質問が頭をよぎると思います。そうした質問は必ず書き出しておきましょう。職場に到着する頃には忘れてしまう可能性があります。初日は忙しい一日になるため、時間ができたときのために質問を用意しておきましょう。

人事部のスタッフや仲間のチームメンバーへの質問の例として、以下のようなものがあります。

  • 私は誰の直属になりますか?私が見て確認できる組織図はありますか?

  • 私の業績はどのように評価されますか?業績評価はどれくらいの頻度で行われますか?

  • 私はどのような意思決定の担当者ですか?意思決定をする際のポリシーはありますか?私にとっての主な関係者は誰ですか?

  • 現在のチームダイナミクスはどのようなものですか?私たちはどの部門と一番頻繁にコラボレーションしますか?

ヒント: 勤務初日にすべての質問をするチャンスはないかもしれませんが、心配はいりません。リストとして書き出しておけば、マネージャーやメンターとのミーティングの際に質問することができます。オンボーディングが始まると、必ず新しい質問が浮かんできますので、きちんとリストに加えておきましょう。

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3. 十分に睡眠をとる

このヒントはもう何度も耳にしていると思いますが、繰り返し言及する価値があります。勤務初日の前の晩に十分な睡眠をとっておかないと、集中したり、情報を理解したり、最高の自分を見せたりすることができなくなります。一晩に 7~8 時間の睡眠をとると一番よい効果が見込めます。それ以下の場合は、生産性が大幅に落ちてしまう可能性があります。

American Academy of Sleep Medicine が行った調査では、睡眠を 5~6 時間しかとれていない人は、生産性の低下が 19% 以上も多かった一方で、睡眠時間が 5 時間にも満たない人は、生産性の低下が 29% 以上も多かったという結果が出ています。

ヒント: 勤務初日の前に睡眠の質を高めておきたい人は、一週間前から睡眠のスケジュールを調整することをおすすめします。また、十分疲れた状態で就寝時間を迎えられるように、仕事の前の日にはエクササイズをするのもよいでしょう。就寝前に電子機器の使用を制限することも、睡眠の質を高めるのに役立ちます。

4. 企業が使うツールについて調べておく

仕事に取りかかる準備をして出勤すると、チームメンバーから喜ばれるでしょう。各企業は、特定のツールやプログラムを使って事業を運営しますので、早い段階でツールに使い慣れておけば、よい業績を挙げるチャンスも高まります。

ツールは有料のサブスクリプションが必要なものもありますが、無料のトライアルが提供されているものもたくさんありますので、実際に使ってみることで職場で使用する際のイメージをつかむことができます。以下のようなツールについて調べておくとよいでしょう。

  • コミュニケーション: Gmail、Microsoft Teams、Slack、Zoom

  • プロジェクト管理: Asana

  • 検索エンジン最適化: Ahrefs、Google アナリティクス、SEMrush

  • 時間追跡: TimeDoctor、Everhour、TaskBill.io

  • 顧客関係管理ツール: Salesforce、MuleSoft、Zoho CRM

  • クラウドバックアップ: DropBox、Jira Cloud、BetterCloud

  • スケジュール: HourStack、Google カレンダー

  • データ分析およびドキュメント: Microsoft Excel、Google スプレッドシート、Databox

在宅勤務は、柔軟性の高いものですが、チームメンバーがテクノロジーに大きく依存するということでもあります。オフィスに出勤する前に新しい職場で使用されるツールやプロセスについて詳しく知っておけばおくほど、勤務中に学ぶ事柄を減らすことができます。

ヒント: 前職で使っていた効果の高いプロセスやプログラムがあれば、新しいチームに紹介することを検討しましょう。あなたがチームやプロジェクトを管理するのに使っているツールが、全体的なパフォーマンスにプラスの影響を与える場合があります。

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5. エレベーターピッチを練習する

勤務初日が来る前に、エレベーターピッチを練習し、職場で価値のある自己紹介をできるようにしておきましょう。すでに新しい職場での役職が決まっていても、チームと対面するときにエレベーターピッチをしてよい第一印象を与えることは、同等に重要であると言えます。

エレベーターピッチの行い方

このピッチは、あなたが誰で、何を提供し、リーダーとしてどんな目標を持っているのか説明するために行うものです。これは自己紹介なので、聞き手の関心をつかむピッチが理想的です。そうすると、双方向の会話となり、相手が自己紹介をする機会にもなります。

ヒント: エレベーターピッチは、誰かとエレベーターに乗っている間に自分のことをすべて相手に伝えられるというのが名前の由来となっています。ピッチの内容は、勤務初日の一週間前に自宅で練習して、マスターしておきましょう。「自分は誰か」、「自分はチームにどんな経験をもたらすのか?」、「自分はチームが何を達成するのをサポートするのか?」といった質問の答えについて考えてみましょう。

6. 新しいチームについて知る

エレベーターピッチを使って自己紹介するだけでなく、自分のチームをより個人的なレベルで知る努力もしましょう。私たちは、人生の 3 分の 1 の時間を働いて過ごしますので、新しいチームメイトとたくさんの時間を過ごすことになると言っても間違いではないでしょう。チームメイトと仲良くできないと、仕事は面白くなくなりますし、チームプロジェクトも達成しにくくなってしまいます。

ランチや休憩中にアイスブレイク質問をして、同僚たちに自分のことについて話してもらったり、会話を盛り上げたりする努力をしましょう。新しいチームメンバーとしては、以下のようなアイスブレイク質問がおすすめです。

  • ペットは飼っていますか?

  • 初めての仕事は何でしたか?

  • 新入社員にキャリアに関するアドバイスを 1 つだけするとしたらそれは何ですか?

  • 今のパソコンやスマホの壁紙は何ですか?

  • 今どんな本を読んでいますか?

また、「2 つの真実、1 つのうそ」や「トリビアゲーム」など、チームビルディングゲームをして、チームが協力しながらお互いのことを深く知り合える機会を設けることもできます。

ヒント: 新しい職場での在籍中、あなたにとって一番の情報源となり、誰よりもサポートしてくれるのは、同僚たちです。彼ら、彼女たちは、職場の構造や関係性について同じような意見を持っているはずです。「新入社員」の肩書きが薄れた後も、サポートが必要なときは引き続き助けを求めましょう。そうすれば、あなたもいつの日か、別の新たな新入社員に同じガイダンスを与えることができるようになります。

7. ポジティブなエネルギーを持ち込む

よい第一印象を与えるには、ポジティブなエネルギーで勤務初日に臨むという方法があります。職場に持ち込むエネルギーは、残りのキャリアを歩む道を開いてくれます。ポジティブなエネルギーは、健全なグループダイナミクスの構築や一層望ましい機会の獲得につながる一方で、ネガティブなエネルギーは、残念な関係が生まれたり、物事を悲観的に考えたりする原因となります。

ネガティブなエネルギーを持っていると、日常のタスクやミーティング、仕事の仕方にまでそれが表れます。調査によると、前向きな姿勢で仕事をすると、生産性、創造性、エンゲージメントなど、ほぼすべてのレベルにおいてパフォーマンスが向上します。

ヒント: 元々明るい性格ではない人は、ポジティブなエネルギーを持ちたいからと言って、頑張って陽気な姿勢を見せる必要はありません。勤務初日は、その仕事に感謝しているという気持ちがチームに伝わるように、とにかくリラックスして、笑顔でいるように心がけましょう。非言語コミュニケーションによって、不満を抱いていることや疲れていること、イライラしていることが伝わってしまいますので、ボディーランゲージには注意しましょう。

8. チームに対する関心を見せる

チームメンバーに対してよい第一印象を残す一番効果的な方法は、チームメンバーの取り組みや発言に純粋な関心を示すことです。

チームに対する関心を見せる

同僚に対する関心を示す方法は、たくさんあります。以下はそのほんの一部です。

  • 相手の目を見る

  • 相手が話しているときは耳を傾ける

  • フォローアップの質問をする

  • 言われたことを覚えておく

ヒント: 次に何を言おうかとばかり考えていると、相手の話をきちんと聞けていない場合があります。そうすると、会話に対する姿勢がいいかげんに見えたり、集中できなくなったりします。そうならないように、マルチタスクは避けて、アクティブリスリングを実践しましょう。会話中は、一旦止まって相手の話をきちんと理解しましょう。すると、その相手とのやり取りは一層価値のあるものとなり、自分の印象も良くなります。

9. よく聞いて、しっかり注目する

最初の週には、仕事の仕方を学ぶための研修資料を渡されることが考えられますが、自分の役割を上手にこなしたいのであれば、とにかく相手の話をよく聞いて、しっかりと注目しましょう。在宅勤務の場合なら、同僚がコンテンツ管理システムや、Asana をはじめとしたその他のアプリケーションを使ってどのようにやり取りをしているかに注目しましょう。

チームメンバーの作業プロセスを見て、メンバーたちの行動をまねてみましょう。会議中には、メンバーたちがどのような言葉遣いをするか、どのようなトピックについて話し合っているかに耳を傾けます。しっかりと聞くようにすると、素早く知識を吸収できるため、その知識をより簡単に応用できるようになります。

ヒント: 研修中は、思い切ってたくさん質問をしましょう。会議の様子を見ていて、チームがなぜその方法をとるのか分からないというようなことがあれば、適切なタイミングを見計らって質問し、理解できたら、会議を続行してもらいましょう。

10. 自分の知識を使う

会社がどのように機能しているのか、じっと黙って観察するのもいいですが、実体験を通じて学ぶことも重要です。そのタイミングで、過去に得た知識を使い、さらに深めることにより今後の成長を目指せます。

堅実なスキルセットを持って新しい仕事に就いた人は、自分のスキルをチームメンバーに伝授して、チームの価値を高めましょう。人に教えることにより、自分もその相手から学ぶことができます。チームコラボレーションはそのようにして発展していきます。

ヒント: 新しい職場で自分の知識を活用するときは、謙虚な姿勢で行いましょう。チームに新しい観点を持ち込みたいという場合は、週に 1 度の「ランチ & ラーン」セッションや、特定のトピックやスキルに関する研修を開催し、親しみやすい方法で行うことをおすすめします。

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勤務初日に何が起こるかは予測できませんが、少しでも準備を行い、十分な自信を持てれば、新しいチームメンバーに対してよい第一印象を残すことができます。

新しい職場での初日は、これからの長いキャリアに費やす時間のわずか 8 時間。自分の実力をしっかりと証明し、より深いレベルでチームメイトのことを知るチャンスはどんどんやって来ます。新しい仕事で理想の第一歩を踏み出すことができれば、今後に向けて快調なリズムを作れるはずです。

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