主題専門家 (SME) とは?

寄稿者 Alicia Raeburn の顔写真Alicia Raeburn2022年7月5日
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概要

主題専門家 (SME、内容領域専門家) は、特定の専門領域に関する専門的な知識を持っています。プロジェクトマネジメントにおいて、見積もりプロセスのために有識者の意見が必要な場合、あるいは高度に専門的な意見が必要な際に、主題専門家を利用できます。主題専門家について、彼らの仕事や、どんなときに連れてくるべきかをご紹介します。

インターネット上の無数の知識へのアクセスにより、現代の世界はゼネラリストであふれているように感じられます。しかしそんな中でも、いまだに一つの領域に集中して注意を向けることを選択し、一つのトピックの理解を深めている人々がいます。そのうちの多くは、主題専門家 (SME) となります。SME は詳細までを熟知し、その知識は通常は何年にもわたる経験と研究の上で得られたものです。

プロジェクトマネジメントにおいて、費用からリソース、大規模なイニシアチブのタイムラインまでを見積もるための専門的な判断をするにあたり、主題専門家の手を借りることができます。主題専門家とはいったい何なのか、どのような場合にプロジェクトに招集すべきなのかについて、詳しく見ていきましょう。

主題専門家 (SME) とは?

主題専門家 (SME) は、特定の専門領域に関する専門的な知識を持っている人のことを指します。その知識は大概、何年にもわたりその分野の教育や実地経験を経て得られたものです。主題専門家とみなされるには、ある役割での経験を持っているだけでは不十分です。多くの場合彼らは、仕事のある唯一の側面に特化して一生学び続ける人々です。

たとえば、ソフトウェア開発におけるアジャイル手法に特化した主題専門家がいることが考えられます。さまざまな手法で仕事をしてきて、一つの具体的な種類に特化してこなかったソフトウェアエンジニアは、熟練の開発者であっても、主題専門家とはみなされません。

チームやリーダーは、見積もり段階、プロジェクト計画段階、あるいはインパクトの大きなイニシアチブに関する専門家の意見が必要な際に、SME を利用します。

主題専門家の仕事とは

SME は、特別な領域における役割を持った社内の従業員であることも、特定のプロジェクト、アイデア、目標のために連れてくるコンサルタントであることもあります。

一般的に、次のような目的で主題専門家を利用できます。

主題専門家の役割

主題専門家は、自分の仕事を専門的にこなしている人材であるはずなので、理論上は、彼らの仕事を手取り足取りサポートする必要はありません。専門性を発揮するのが彼らの仕事なのです。SME にしっかりと仕事を果たしてもらうために、彼らが以下の役割のいくつか、あるいはすべてを担っていることを確認しましょう。彼らに必要な詳細を引き継ぎ、既存のリソースを提供したら、SME がすべきことは次のとおりです。

  • 自分が責任を持つ問題やプロジェクトに関する情報をリクエストし確認すること。

  • その特定のプロジェクトの詳細を完全に理解するまで、データ、レポート、文書を分析すること。

  • 情報を理解しやすい形式に書き直し関係者と共有することで、自分のアドバイスを実行に移すために使用できるようにすること。

  • 新規のプログラム、プロセス、会社内の役職の開発のために、主題専門家が請負業者として雇用されている場合には、特定の役割を引き受けること。

  • 熟練の知識と経験に基づいて、経営陣の賛同を集めること。

主題専門家になるには

主題専門家になるには、何年にもわたり一つのことに専念し集中する必要があります。理論上は単純ですが、実際に行うのは非常に難しいことです。自分の専門領域に集中し、専門家とみなされるまで必要なスキルを発展させるのです。そして、近道はありません。身に着けるべきスキルと知識は、仕事や業界によって幅広く異なり、かかる時間もそれぞれです。たとえば、医療に関するアドバイスを提供する SME には、マーケティングチームの戦略を開発する SME よりも多くの経験と教育がいるでしょう。

専門家とみなされるまで知識を身に着けたら、それを周りと共有していきましょう。カンファレンス、講演、コンサルティングの仕事など、基本的に、権威として見られうるところならどこにでも、参加していきます。YouTube チャンネルを作ったり、LinkedIn で存在を確立したりなど、SNS 上で共有することからも始められます。

SME のシナリオの例

主題専門家は、業界ごとにさまざまな形で存在します。SME がとりうる役割の幅広さと深さをお見せするための例をいくつかご紹介します。

  • SNS エキスパート: SNS の SME は、単なるソーシャル戦略の作り方やオーディエンスのエンゲージに関する理解を超えた、より専門的な知識を持っています。この SME は、たとえば小規模の e コマースビジネスアカウントのための Instagram 戦略などといった、SNS の特定の側面をターゲットにします。

  • プロジェクトマネージャー: プロジェクトマネジメントには、非常に多様な役割が含まれます。プロジェクトを管理する人は皆、実質的にはプロジェクトマネージャーです。一方 SME プロジェクトマネージャーは、決まった業界と仕事領域にフォーカスします。たとえば、ヘルスケア技術の会社における請求を専門とするプロジェクトマネージャーなどです。

  • コンサルタント: 新規プログラムを始動するために、プロジェクトマネージャーを雇えるのと同様に、コンサルタントも招くことができるでしょう。たとえば、人事管理部署がダイバーシティ & インクルージョンプログラムを開始しようとしている場合、ベストプラクティスの指導を受けるためや確実に仕事を順調に進めるために SME を連れて来ることができます。

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SME の制約

主題専門家は助けになりますが、限界もあります。一つに、コンサルタントの場合、社内の専門家ほどは組織に関する知識がないでしょう。それは、自社の製品やサービスに関する内容に取り組む場合に特に重要です。たとえば、製品の理解が十分でない SME がソフトウェア開発のヘルプに入るのは難しいものです。こうした問題を防ぐには、まずは社内で SME を探しましょう。組織に関する具体的な知識に頼る部分が大きいような、インパクトの大きなプロジェクトの場合にはなおさらです。

主題専門家は、視野が狭くなってしまうリスクも負っています。あまりにも専門のトピックに一点集中しているため、全体像を見るのが彼らにとっては難しい可能性があります。自分が専門としている唯一の側面に集中する SME の能力は、あまり包括的でない結果につながることもありえます。それを防ぐには、広い視野から疑問を抱いたり、よい結果に挑戦するのが得意な他のチームメンバーと SME とをペアにするようにしましょう。

仕事の信用度を高めてくれる主題専門家

あなたは自社の製品やサービスにおいてはすでにエキスパートですが、他分野のエキスパートの助けが必要なこともあります。主題専門家を利用すると、プロジェクトのレベルを上げ、自分の仕事のインパクトをさらに強めることができます。

専門家を連れてくる際には、文書や古いデータレポートを探すために彼らの時間を無駄にしたくないものです。Asana プロジェクトのような、信頼できる唯一の情報源にすべての関連情報を保存することが、彼ら (とあなた自身) がエキスパートとしての仕事をスムーズに完了させるのに役立ちます。

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