グループワークとは?効率的な進め方をわかりやすく解説

古田 弓恵の顔写真古田 弓恵
2024年3月19日
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概要

この記事では、グループワークとは何か、その目的や種類、用途を解説し、具体的にどのように進めるのが効率的なのか、またその際に考慮すべき点をご紹介します。限られた時間の中でひとりひとりがその個性を発揮できるうってつけの場であるグループワーク。その時間を有意義なものにするため、グループワークについてよく知りましょう。

更新: この記事は、グループワークでの役割に関する記述を含めて 2024年  3月に改訂されました。

採用活動や内定者研修、社内研修などで用いられる「グループワーク」。就活生時代に、このグループワーク対策を練った人も多いのではないでしょうか?社会人になり、こういった活動を企画し運営する側になった人もいるでしょう。

グループワークを実施すれば、一人ひとりの能力を超えた集合知の発揮やチームワークの強化も期待できる活動です。基礎知識を知り、有意義なグループワークを行いましょう。

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グループワークとは?

そもそもグループワークとは、数人のグループで行う議論を通して成果物を作成することを指します。主に企業の採用試験の一部として用いられることで知られますが、グループワークが活用されるのはなにも就職活動だけではなく、社内研修やインターンシップ、学校の授業など、幅広い場面で実施されています。

グループディスカッションとの違い

グループワークとグループディスカッションは混同されがちですが、同義語ではありません。グループディスカッション (GD) とは数人のグループで議論を行うことで、グループワークはそのグループディスカッションを通して何らかの成果物を作成します。グループディスカッションはグループワークの中のひとつの工程だと考えればよいでしょう。

就活などにおいて実施されるこれらの活動は、その評価対象も異なります。グループディスカッションの場合は、議論中に判断できる参加者一人ひとりのコミュニケーション力や傾聴力、リーダーシップ性、協調性などを評価するのに対し、グループワークは、議論から成果物の作成、そのクオリティまでのすべてのプロセスが評価対象となります。

ちなみに、意見を交わす活動という枠組みでは、ディベートとディスカッションもよく混同してしまいがちです。両者の違いは、ディスカッションがテーマに沿った自分の考えをそれぞれが述べ議論するのに対し、ディベートとは一般的に賛成派と反対派に分かれ、自分の立場を主張することを目的とします。

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グループワークにある役割

グループワークでは、目標達成 (成果物の作成) するためにメンバー間で役割分担を行うことがとても重要となります。一般的なグループワークの役割は以下のとおりです。

  • リーダー: メンバーの意見をまとめ、グループの方向性を決定したり、意思決定に関わります。

  • ファシリテーター: 議論中の進行役です。円滑なディスカッションには不可欠な存在といえます。

  • タイムキーパー: グループワークには制限時間があるので、時間を管理する役割を果たします。

  • 書記: メンバーの意見を記録する係です。記録するばかりでなく、自分の意見も言うことを忘れないようにしましょう。

中には特定の役割をふられない人や、希望する役割に付けない人もいるでしょう。そうなったからといって悲観的にならず、あたった役をまっとうすることが重要です。特に、役割がないメンバーは、積極的に議論に参加したり、成果物作成に関わるようにしましょう。また、グループワークに苦手意識を感じる人もいるかもしれませんが、自分の意見が通ったら高評価を得られるわけではありません。目標達成のためにチームの一員として何か役割を担い、責任を果たせるかどうかが重要なのです。

グループワークの種類 (具体例付き)

グループワークには大きく分けて 3 つの種類があります。それぞれのタイプがどういったポイントを重視しているのかもあわせて見てみましょう。また、各グループワークの例もいくつか紹介します。

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プレゼン型グループワーク

プレゼン型グループワークは、グループにテーマを与え議論させ、導き出した結論をプレゼンしてもらうタイプのグループワークです。

テーマには明確な答えが存在しないものを選び、それに対してグループがどのようなディスカッションを行うのか、どのような結論を導き出すかを観察します。グループ内で意見の対立も起こるでしょう。そういった反対意見や考え方の食い違いが出たときに、感情的な話し方や威圧的な伝え方、また自分の価値観ばかりを押し付け、他人の意見に耳を傾けない姿勢はマイナス評価となります。ここでは、自分のアイデアが採用されることが目的ではありません。たとえ目立った意見を発言していなくても、スムーズな話し合いができるようにグループをまとめる役をうまく担っている参加者がいれば、メリットとなり高評価を受けます。

記事: ファシリテーターとは?役割、スキル、上手くこなすコツを紹介

一方、ディスカッションももちろん重要ですが、評価の重要な部分を占めるのは成果物であるプレゼンテーションです。プレゼン力が問われるタイプのグループワークなので、理由や具体例を組み合わせて、いかに説得力のある結論を伝えられるかに注目します。

また、他のタイプよりもディスカッションの時間が多くなるので、グループ内で役割分担がしっかりできていることが大切です。司会やタイムキーパー、書記など、ひとりひとりが役割を全うし、無秩序な議論になっていないかどうかを確認します。

プレゼン型のテーマ例

  • 離職率を下げるにはどうすればいいか

  • 対面とリモート、会議をするならどちらのほうが生産的か

  • 新規店舗の PR 方法を提案する

作業型グループワーク

作業型と呼ばれるグループワークでは、グループのメンバーと特定の作業をし、成果物を作成させます。このタイプのグループワークでは「成果物を完成させること」が必須の場合もあるので、時間配分に十分気をつけ、制限時間内でいかに協力し合えるかがポイントとなります。もちろん成果物の質が高ければなお良いですが、質そのものよりも、完成させるまでのプロセスも非常に大切なので、PDCA サイクルなどが応用されているかどうかをチェックします。

またこのタイプのグループワークは、技術的なスキルが必要となるツールを使用させたり、各参加者にひとつの工程の責任を担ってもらったりと、さまざまに応用することも可能です。

作業型のテーマ例

  • 新商品のチラシを作成する

  • 新店舗 PR のための動画を作成する

ゲーム型グループワーク

ゲーム性のあるテーマが与えられるゲーム型グループワークでは、他のタイプのグループワークよりも参加者の緊張がほぐれ、素の性格や行動を見ることができるという特徴があります。

多くの場合、グループ間で競い合う形式をとるので、結果が明確に出ますが、重視すべきはゲーム中の行動や姿勢、そして個性です。特に参加者の積極性や協調性には注目するようにしましょう。また、ゲーム自体のルールをしっかり理解できているか、他のメンバーとの対立はないか、あった場合はどのような解決策をとるかといった点も確認します。

ゲーム型のテーマ例

  • 限られた材料を使って、できるだけ高いタワーを作る

  • できるだけ飛行距離の長い紙飛行機を作る。

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グループワークを行う目的

それでは、グループワークの目的とは何でしょうか?先述のとおり、グループワークはさまざまな場面で用いられていますが、大きく 2 つの場面に分けて考えてみます。

まず、採用試験の一部として企業によって実施されるグループワークでは、その過程を観察し、参加者それぞれのコミュニケーション能力やリーダーシップ能力、協調性、主体性、課題解決能力、成果物を完成させるスキル、特定のビジネススキルなどを見極めるのが目的です。参加者を評価するひとつの手段であると言えます。

一方、インターンシップや社内研修などの場面で行われるグループワークの目的は、前述のように評価することではなく、チームビルディングにあります。各自がそれぞれの能力を存分に発揮しながらチームワークを向上するには、強固なチーム作りが不可欠です。そのための手段として、グループワークが行われます。

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グループワークの進め方

もしあなたが人事メンバーとして採用担当者になったら、グループワークを企画、実施しなくてはならない可能性も出てきます。または、プロジェクトマネージャーもしくはチームリーダーとしてグループワークを実施することもあるでしょう。そのようなケースで、それぞれの目的を果たすためにはどのようなグループワークを企画し実施すべきでしょうか。実際にその場にいなければ予測がつかないこともあるでしょう。以下の注意点を押さえながら事前準備を整え、最適なグループワークを行いましょう。

実施する目的を理解する

何のためにグループワークを実施するのかが明確でなければ、その成果も期待できません。まずはその目的をしっかり把握しましょう。

適切な種類とテーマを決める

先述した 3 種類のグループワークでは、どのようなポイントを重点的に観察すべきか、それぞれ異なりました。参加者の何を見極めたいのか、どんなところを向上させたいのかを具体的に考え、それによってグループワークの種類とテーマを決定します。

適切な実施スペースを確保する

グループワークの種類によって、必要となるスペースも変わってきます。屋内か屋外か、部屋の広さなどを考慮に入れて実施スペースを確保しましょう。

必要なリソースを得る

グループディスカッションと違い、グループワークには成果物が伴います。そのため、実施するには、必要な物品や備品が発生するのが一般的です。また、参加者それぞれを観察しなければならないので、多くの場合、一人ですべてを管理し実施することは難しいのが現状でしょう。スタッフの確保も忘れないようにします。

参加者を把握する

参加者情報は可能な限り把握しておくと、グループワークの進め方も考えやすく、実際の進行もスムーズでしょう。特にチームビルディングのために行う場合は、メンバーの特徴やグループの普段の雰囲気などを把握しておけば、実施前後の比較にも役立ちます。

フィードバックを行う

グループワークを実施したあとは、必ずフィードバックを行い、実施チームや上司と共有します。次回以降に役立つよう、うまくいった点だけでなく、反省点や改善ポイントもしっかり盛り込みましょう。

最適なグループワークを実施する

グループワークについて解説し、目的や種類のほかに、グループワークの進め方もまとめました。グループワークは成果物を伴うため、グループディスカッション (GD) とは異なるので注意してください。さまざまな場面で活用されるグループワークという手段は、個々の個性やスキルを見極めるのに役立ちます。また、チームワーク向上を目的としたチームビルディングにも有効です。ケースによって最適なグループワークを実施するようにしましょう。

実際にグループワークを実施することになったら、過去の例を参考にするとより効率的に進めることができます。企画からフィードバックまでのすべてのプロセスがひとつの場所に整理され、誰でも閲覧できる状態であれば理想的です。そのためには、チームの仕事を始めから終わりまで計画、整理、管理できるプロジェクト管理ツールの使用をおすすめします。Asana なら、ファイルやデータを共有できるうえ、プロジェクト全体を見える化できます。容易にカスタマイズが可能なプロジェクトテンプレートも用意してあるので、利用してみてください。

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