サイバーエージェントは、自律的な組織づくりと Asana 導入でアメブロの進化を促進

CyberAgent
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  • 会社設立
    • 1998年
  • 社員数
    • 4,853名(連結)
  • 利用者数
    • 2,500万人

株式会社サイバーエージェント プロダクトマネージャー 樋口 一裕 氏

サイバーエージェントは、1998年に設立されたインターネット企業です。広告事業から始まり、2004年にアメーバブログなどで知られているメディア事業、2009年にゲーム事業を立ち上げました。今は、大きくこの3つの事業で構成されて、連結社員数は5,000人近くにのぼります(2019年3月現在)。私が属するメディア管轄には、インターネットテレビ局「AbemaTV」や国内最大規模のブログサービス「アメブロ」を持つ「Ameba」、恋活サービス「タップル誕生」や、定額音楽配信サービス「AWA」 などがあります。また、当社代表の藤田がベンチャー文化を推奨し、サイバーエージェント全体でも各管轄内においても、スタートアップを常を生み出そうとする文化があります。

Amebaは、350名ほどのメンバーで運営しています。そのうち、アメブロは80名ほどのチームで、私はそこでプロダクトマネージャーを努めています。 アメブロは、今年で15年目になり、利用者は月間2,500万人に達し、多くの人に愛され使われています。また同時に、長い歴史がある故に、サービスの仕組みやシステムが大規模でレガシーになってしまっている側面もあります。これはAmebaの課題の一つです。私たちは、メンテナンスとアップデートを並行して進め、少しずつサービスを新しいものに差し替えていく必要があります。

また、私は、アメブロ以前は、何度か新規事業の立ち上げに関わってきました。その時のスタートアップの温度感と比較すると、チームメンバーのブランドやサービスに対しての愛着も少し弱いかもしれません。長く運営され、自身が立ち上げに関わっていないメンバーが多いためだと考えています。ある意味成熟しているとも言えます。

イノベーションを起こせる仕組み作りは必須

これからのAmebaは、ブログという形には固執しすぎずに、イノベーションを起こす必要があると思います。時代に合わせて情報発信やコミュニケーションの形は変化していきます。Bloggerを作ったエヴァン・ウィリアムズがその後 Twitterを作り、Mediumを作ったように、サービスも常に時代に沿って進化していくべきだと考えます。

このステージでブログ事業を統括する立場になり、現在はこれらの課題に向き合っています。新しいものを生み出そうとする意欲を、自然発生的に起こすのは簡単ではありません。だからこそ、イノベーションを起こせる仕組み作りは必須です。 ブログ自体のイノベーションだけではなく、全く新しいイノベーションの可能性も同時に探っています。

アメブロを大きく2つに分けると、コンテンツである記事と届けるための枠組みとしてのプロダクトに分かれます。コンテンツチームは、主にタレントなどのブロガーのリクルーティング、コンサルティングや記事の編集などにフォーカスしています。私は、半年前に、このアメーバブログのプロダクト開発部のプロダクトマネージャーになりました。

私が入った際に、まずはプロダクト開発部の組織変更をしました。OKRベースでいくつかのスモールチームに分けて、私ともう一名、事業責任者がフラットな位置関係で、チームの成果を最大化できるように取りまとめています。

事業責任者とプロダクトマネージャー は責任の範囲が異なります。KGI (Key Goal Indicator)は事業責任者が見ています。例えば売上やアプリのDAU(Daily Active User)がこれに当たります。これに対して、プロダクトマネージャーは、アクショナブルなKPI(Key Performance Indicator)を追っています。KGI を達成するために必要な施策、例えばオンボーディングの改善など、ユーザーの行動の変化を捉えて次の施策につなげられる(=アクショナブル)な指標です。先行指標を持っているのがプロダクトマネージャーで、結果指標がビジネス側です。また、マーケケティングアナリストが、事業責任者とプロダクトマネージャーと並列で独立したチームとして存在します。チームの指標設定が合っているのかの設計レビューや分析、レポーティングを行っています。

Cyberagent screenshot #1

プロダクトマネージャー に KPI を設定、事業責任者との役割分担を明確に

実は、半年前に私がくる前は、アメブロにはプロダクトマネージャーはいませんでした。事業責任者がプロダクトに対して責任を持ち、KGIからブレイクダウンしたKPIを設定していました。また、プロジェクトマネージャーは役割として存在していましたが、責任の範囲がリリースや仕様に対してに留まっていたように思います。結果として、ユーザーがほしがっている機能の提供や改善、それを実現するための手法の採用などが取り入れられてなかったように感じていました。 そこで、プロダクトマネージャー にアクショナブルな KPI を持たせ、事業責任者との役割分担を明確にし、ユーザーの行動やサービス自体の変化を生み出せるように組織を変更しました。私たちは、これをスモールプロダクト体制と呼んでいて、一つのチームは、6〜10名程度で構成されています。。それぞれのスモールプロダクトチームは、例えば、スマートフォンからの新規ユーザーを増やすことや、ブログ購読のサブスクリプションの人数を増やすなど、より一つのことにフォーカスした目標を持って活動しています。チームのミッションによって参加する職種は異なりますが、プロダクトマネージャーと事業責任者がそれぞれ1名ずつとエンジニア、デザイナー数名で一つのチームになります。

10名程度のスモールプロダクトチームで編成

スモールプロダクトチームにした理由は、適切なミッションのサイズを持ってもらうことで、チームが集中して課題に取り組めると考えたからです。アメブロ全体の変化をミッションにしてしまうと、チームメンバーが主体性を持って取り組むにはサイズが大きく、また、外部要因にも影響されることもあるので、少しハードルがあると感じます。

このように、半年前から、主にマネージメントである組織デザインに取り組んでいます。元々は、デザイナーとしてサイバーエージェントに入社し、その後プロダクトマネージャーになりました。3つの新規サービスの立ち上げを経て、今回、初めて自分が立ち上げに関わっていないプロダクトに関わっています。この直前は、新規事業だったスキルシェア「REQU」のチームでした。この時のプロダクトチームは15名程度で、ワンチームとして機能できるギリギリのサイズでした。このように自分の経験から、現在の80名のチームを、10名程度のスモールチームに分けて動かすことにしました。

Asana を使い始めたのは、「REQU」時代でした。エンジニアと相談して、プロジェクトのタスク管理をシンプルにすることにしました。その時は、別のプロジェクト管理ツールを導入していましたが、複雑だったり機能が多くて分かりづらいなど課題がありました。例えば、ワークフローの整備です。かんばん方式でやるにしても、ワークフローが動かしづらかったのです。またツールの使い方を変えたいと思っても、契約自体を変更する必要がある場合もあり、チームだけでコントロールしきれない問題が発生していました。そこで、Asana を試してみることにしました。

Asana はかんばん式でもリスト式でも、どちらも簡単に選択でき、やはり UI/UX が考え抜かれていると感じました。また、非エンジニアにもストレスなく使えるように設計されていました。機能が多すぎて分からなくなる問題も、Asana なら解決できると感じ使い始めました。もちろん、Facebook のエンジニアが開発したツールということも知っていて、そうであれば開発には使い勝手が良いはずだと感じたのも事実です。今の部署では複数のプロジェクト管理ツールが使われていましたが、半年前に組織を変更した際に、Asana を統一ツールとして本格導入しました。

Asana の使い方は、各チームでさまざまです。代表的な例を挙げると、CRE (Customer Reliability Engineering) チームのバックログ管理があります。このチームはお客様の満足度をどのように向上していくかが目標です。KPI設定は難しいところもありますが、例えば、今期でお客様の課題を解決するアイデアを5つ以上達成するなどです。

このチームでは、バックログ管理は、全てオープンにリストアップして、スプリントでやるものだけをかんばんに持っていく管理方法を取っています。誰でもリスト式のAsana 上のプロジェクトである「バックログ」に案を入れることができます。カスタマーサクセス(CS)からきたユーザーの要望だったり、または自分たちで気付いた点などを入れていきます。そして「バックログ」の中から、実施すると決めたものをかんばん式のAsana 上のプロジェクトである「スプリントボード」へ移動させます。これをチームでトリアージ(優先順位付け)して各週の方針を決めていきます。

Cyberagent screenshot #2

Asana 活用し、バグや改善案に漏れ無く対応するプロセスを構築

以前は、プロダクトチームとカスタマーサクセスの連携は理想的な状態とは言えませんでした。カスタマーサクセスから上がってきたバグや機能改善案が放置される場合もありました。お客様への返答が放置されることはありませんが、きちんと調査した後の抜本的な解決方法ではないため、バグとしては残る場合がありました。バグや改善案に漏れ無く対応する体制とプロセスがありませんでした。

そこで、新しく CRE チームを作り、カスタマーサクセスとエンジニアが同じチームとして一気通貫でやれるようにしました。さらに、見落としがないプロセスも新たに構築しました。バグの対応要否は、必ず毎日の打ち合わせで調査してチーム全員がAsana を見ながらトリアージを実施しています。Asana 画面で、リストをトリアージの前と後に分け一目瞭然にし、対応漏れを防いでいます。ビジュアル的にも理解しやすい管理が Asana で可能になりました。そして、対応すると決めたものは、担当者をアサインして期日を設定し管理してます。

“このように Asana は、CRE チームの課題解決やチーム内のプロセスにおいて、無くてはならないツールです。”

Cyberagent screenshot #3

Asana 以前のバグ管理は、Slack に上がったものなどを Google スプレッドシートに書き出してやり取りをしていました。レビューも毎日ではなく週単位で、一時間ほど実施していました。これをバグ調査も含めて毎日30分に変えることで、バグも溜まることがなくなり、放置も起こらなくなりました。

また、社内ツールの役割も明確にしました。Slack はコミュニケーション、Asana はタスク・プロジェクト管理、Github はソースコード周りです。小さなissue の場合は Asana にあげずに Github で完結させる場合もあります。esa というドキュメント管理に、Goodle Docs や Slide、そしてレポート系は Tableau や Google Data Studio を使っています。組織編成をして役割を明確にすると同時に、使うツールの目的役割も整理しました。

組織変更をした際に、私が最もこだわり重視したことは、各チームが裁量を持ち、自由に進められる環境です。これを機能させるためにも、明確な役割分担は必須です。あとは、各チームが責任を持って、自由にアクションを推し進め、 KPI や KGI を達成すればいいようにしました。そして、四半期に一度、メンバーと面談して 目標や指標ににどれほど貢献できたかを計測可能な形で評価しています。

このようにチームに自律性を与えるコンセプトにも、Asana は合っていました。

“タスク管理の方法として、かんばんやリストなど、チームが使いやすい方を自由に選べるなど柔軟性が高いと感じます。”

この半年で組織を変えてきましたが、この試みはこれからも続きます。様々な最新の組織デザインを学びつつ、今後も自分の組織をアップデートしていきたいです。

更なる改善点もすでに見えてきています。チームを作って感じたのは、目標を達成できるチームとできないチームに分かれるようになってきました。そこで、いくつか施策を考えています。一つは、今まではOKR はマネージメントレベルで決め、実行する手法だけチームで決めてもらっていました。しかし、今後は、この Objectiveもチーム自身で考えてもらい、より自主性を引き出そうと思っています。

二つ目は、例えば、Obejective 単位でいくつかのスモールチーム一つに束ねて、チーム横断で協力し合える形を取ろうと思っています。スモールチームに分けることで、チームがそれぞれ独立して個別最適化に進んでしまうことを回避して、より大きなテーマに対して複数のチームで取り組める組織体制に変えようとしています。これは、SpotifyのTribeとSquadという考えで、今後導入予定です。

“この半年は、組織のデザインに時間を使ってきましたが、そこには Asana があり、組織が上手く機能するためのライフラインになってくれています。”

私の今の目標は、世の中が速いサイクルで進んでいく中、Amabaも同じ速度で進化し変わり続けることです。Amebaをより多くのユーザーにお使いいただき愛していただけるように、しっかり進化し続けることが今の私のゴールです。

2019年3月

その他の Asana のサクセスストーリー

Asana を探索

Asana は、チームが協力してプロジェクトやタスクを管理するための一番の近道。そして業績を伸ばすことができます。

マーケティングキャンペーン

マーケティングキャンペーン

製品リリース

製品リリース

会社の目標

会社の目標

月面探査任務

月面探査任務

仕事を整理

はっきりとしたタスクやマイルストーンを設定することで、チームはするべきことを明確に把握できるようになります。

仕事を整理

期限を遵守できるようチームをサポート

担当者と期日を明確に設定することで、すべてのマーケターは自分がやるべきことを正確に知ることができます。

期限を遵守できるようチームをサポート

期限を遵守

キャンペーンの計画を綿密に立てることで、全体像を把握し、潜在的な問題を特定して仕事を順調に進めることができます。

期限を遵守

実用的な会話をする

進行中の仕事の質問をしたり最新情報を提供したりすることで、行動につながる会話をすることができます。

実用的な会話をする

仕事にファイルを添付

共有書類や設計ファイル、予算書のスプレッドシートなどをまとめることで、チームが情報を求めて右往左往することがなくなります。

仕事にファイルを添付

仕事の全体像を一目で確認

カレンダー上で仕事を確認することで、期限などの重要な日付を見逃すことがなくなります。

仕事の全体像を一目で確認

進捗を追跡

プロジェクトの進捗を常に把握しておくことで、問題が発生したときに迅速に対応できます。

進捗を追跡

外出先で作業

ベンダーとの打ち合わせやカンファレンスなど、オフィスを離れているときでもモバイル用 Asana があれば常につながっていることができます。

外出先で作業

プログラムを例外なく成功裏に実施

Asana は、マーケティングチームがオーディエンスに働きかけるイニシアチブを計画、管理、追跡、開始するためのお役に立ちます。

プログラムを例外なく成功裏に実施

各ステップを綿密に計画

開発からリリースまでの重要なステップを綿密に計画することで、全員がロードマップを明確に把握することができます。

各ステップを綿密に計画

誰がボールを握っているのかを知る

リリースまでの各段階のオーナーと期日を明確にすることで、スケジュール通りのリリースを実現できます。

誰がボールを握っているのかを知る

スケジュール通りのリリース

計画の全体像を把握することで、調整しながら仕事を順調に進めることができます。

スケジュール通りのリリース

全員が最新情報を把握

重要な最新情報や会話を仕事につなげることで、メールスレッドに埋もれてしまうことを防ぎます。

全員が最新情報を把握

仕事を 1 か所にまとめる

ファイルをプロジェクトに添付することで、全員が正しい情報のありかを把握することができます。

仕事を 1 か所にまとめる

日付とマイルストーンを管理

リリース計画をカレンダーに表示することで、重要な日付を見逃すことがなくなります。

日付とマイルストーンを管理

何が順調で、何がそうでないかを把握

仕事の進捗を確認することで、期限や目標に向けて仕事を順調に進めていくことができます。

何が順調で、何がそうでないかを把握

どこにいても常につながりをキープ

モバイルで Asana があれば、どこにいてもリリースの進捗を把握できます。

どこにいても常につながりをキープ

位置について、用意、リリース!

期限の遵守に役立つ Asana があれば、製品チームは素晴らしい製品リリースを実現することができます。

位置について、用意、リリース!

優先度を設定

それぞれの目標に向けてタスクを作成することで、全員が会社全体の目標を理解できます。

優先度を設定

適切な責任者を決める

それぞれの目標を適切な人物に割り当てることで、誰が担当者で、誰に質問すればいいかを全員が知ることができます。

適切な責任者を決める

目標達成のための計画を立てる

それぞれのマイルストーンから目標までの道のりを把握することで、目標達成に向けて自信を持って取り組んでいくことができます。

目標達成のための計画を立てる

情報を共有し、現状を把握

目標と密接につながった更新情報やコメントを提供することで、関係者は最新情報と進捗を常に把握できます。

情報を共有し、現状を把握

重要なファイルを添付

お使いのファイル共有ツールと Asana を統合することで、重要な書類をすべて 1 か所にまとめることができます。

重要なファイルを添付

重要な日付を見逃さない

イニシアチブの期限やマイルストーンをカレンダー上で確認することで、首尾よく行動することができます。

重要な日付を見逃さない

会社の進捗を追跡

どの目標が順調に進んでいて、どの目標が要注意かを理解することで、目標達成に向けて着実に進めます。

会社の進捗を追跡

最新情報を把握

モバイルで Asana があれば、どこにいても最新情報を受け取り、重要な決定に加わることができます。

最新情報を把握

目標を達成

Asana を使用するとチームが組織の目標を把握できるため、するべきことに全員が集中できます。

目標を達成

ミッションに備える

ミッションの各ステップを綿密に計画することで、万全の状態で高い目標を狙えます。

ミッションに備える

責任者を知る

各タスクのオーナーを明確に割り当てることで、パイロットもコマンダーも、そしてフライトエンジニアもやるべきことを把握できます。

責任者を知る

各ステップを綿密に計画

リリース計画を作成することでスタートからゴールまでの進路を決定。これをチームと共有し、状況の変化に合わせて調整します。

各ステップを綿密に計画

万全の状態を整える

大切な質問をしたり会話をしたり、あるいはステータスの更新を行うことで、クルーが発射日に万全の状態になるよう準備を進めることができます。

万全の状態を整える

すべてをつなげる

ミッションに必要な他のツールに Asana を接続することで、すべての情報を同じ場所で管理できます。

すべてをつなげる

成功を見逃さない

各マイルストーンをカレンダー上に表示することで、離陸までの重要な日付を追跡することができます。

成功を見逃さない

進捗を追跡

何が順調で、何がそうでないかを把握することで、発射日に向けて着々と準備を進められます。

進捗を追跡

作業をどこからでも

インターネット接続さえあれば、オフィスにいても月面にいても変わらず最新情報を把握し続けることができます。

作業をどこからでも

3、2、1、発射!

Asana があれば、クルーは月に向かって発射し、月面に到着することができます。必要なのは小さな第一歩だけです…

3、2、1、発射!