IT の盲点: ビジネスの成否を左右する部門を理解する

CIO、CTO、その他の IT リーダーは、過去 3 年間ほとんど息をつく暇もありませんでした。課題は絶え間なく生まれますが、多くのリーダーはようやく一息つく機会を得ました。そして、立ち止まって考えてみると、何かが壊れていることに気がつきます。

The Work Innovation Lab は最近、IT リーダーが直面している課題と、このような状況に直面して IT リーダーの役割がどのように進化しているかに焦点を当てて、調査を実施しました。この調査は、リモートワーカーやハイブリッドワーカーのための柔軟な作業機器管理のリーディングプロバイダーである Firstbase 社と、エンタープライズテクノロジーの未来に投資するアーリーステージのベンチャーキャピタルである Sierra Ventures 社と提携して行われています。

500 人以上の IT プロフェッショナルを対象とした調査と、IT リーダーとのインタビューを通じ、以下のことが判明しました。

1. 部門横断コラボレーションは、IT リーダーが収益拡大を推進するのに役立っていること。IT チームの社内コラボレーション全体の約 3 分の 2 (64%) が部門横断コラボレーションです。部門間コラボレーションの割合が IT 部門より高いのは、人事部門と法務部門だけです。

2. IT リーダーシップはビジネス戦略の中心であること。調査によると、IT リーダーの半数近くが、半年前よりも戦略的計画に関する助言を求められる頻度が高くなっています。

3. 適切なツール、自動化、AI を使用することは、IT リーダーにとって効率性推進の重要な原動力となること。2023年に最大の賭け (自社に最もポジティブな影響を与えると予想される投資) として AI または自動化が挙げられる傾向が他の何よりも高くなりました。

4. 従業員のデジタルエクスペリエンスの向上が、現時点でリーダーの最優先事項であること。2022年に IT 関連の目標を達成したか上回った企業は、従業員のデジタル体験への投資を重要または非常に重要と見なす可能性が高いことがわかりました。

5. 実験が盛んに行われていること。トップの IT リーダーは失敗を恐れず、むしろ失敗しないことを恐れています。ほとんどの上級 IT 幹部は、もっと実験しておくべきだったと後悔しています。

IT プロフェッショナルはこれまで以上に部門横断的に働いていますが、シームレスではありません。調査対象の IT 上級管理職の半数以上が、週 1 回以上の部門横断的な業務にストレスを感じていると回答しています。

このストレスは、誤解から生じている部分もある可能性があります。具体的には、IT プロフェッショナルは、法務、財務、人事の業務上の優先事項を理解するのに最も苦労しています。

しかし、これらのチームとの部門間コラボレーションは、ビジネスの成果を上げるために不可欠です。IT チームは、サイバーセキュリティの脅威を理解して対処するために、法務チームと協力する必要があります。財務チームとは、予算を調整し、困難なマクロ環境で効率性を維持する方法について話し合う必要があります。また、従業員のデジタルエクスペリエンスを向上させるために人事部と協力する必要があります。

すべてを考慮すると、当社の調査では、絶えず変化する今日のビジネス環境で IT リーダーになるには、多くの課題が伴うことがわかりました。しかし、この役割は企業にとってかつてなく重要です。トップパフォーマンス企業の IT リーダーは、組織全体に比類のない価値を提供しています。

現在の IT リーダーが直面している具体的な課題と、最高の IT リーダーだけが行うことについての調査結果の詳細は、The Work Innovation Lab が 2023年 6月に発表される「State of IT Leader」レポートをご覧ください。