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ヒーロー-LVMH

Asana を活用して世界中の店舗でビジョンに沿った上質な体験を実現する Givenchy

結果

リリース計画の一元化

プロダクトチームとコンシューマーエクスペリエンスチームが抱える 80件のプロジェクトを Asana で同時に調整

可視性の向上

個別製品のリリースに関するエンドツーエンドのあらゆる情報を Asana に格納し、チームに可視性を提供

ロゴ-LVH
地域フランス
会社の規模大企業
業界小売業 / コンシューマ向けパッケージ製品
主なワークフロー
製品リリース
主な機能
reporting iconレポートダッシュボード

1957年、アイコン的ファッションデザイナー、ユベール・ド・ジバンシィは彼の友人オードリー・ヘップバーンのためにフレグランスを制作しました。ジバンシィがヘップバーンにこの香水をファッションブランドの最初のフレグランス商品として販売してもよいかどうかを尋ねたとき、彼女は冗談で “Je vous l’interdis!” (許さないわ) と言ったという逸話があります。この “L’Interdit” (ランテルディ) が商品名となり、ヘップバーンを広告塔に、同商品は大ヒットしました。当時、セレブとのパートナーシップは革新的なことだったのです。

ジバンシィは現在でも世界中に知られるラグジュアリーブランドであり、同社はパリに本社を置く多国籍企業、LVMH の子会社として活躍しています。世界中で化粧品や香水をリリースし続けている同社では、プロダクトチームがパッケージングや配合の開発に、コンシューマーエクスペリエンスチームがマーケティング、ブランディング、ショッピング体験の開発に取り組んでいます。

この 2 つの中心的チームは、お互いに歩調を合わせる必要があるのはもちろん、会計部門など LVMH の他の部署とも連携して期限を守らなくてはなりません。また、ひとつの包括的ビジョンに従って、店舗であろうとウェブサイトであろうと、またはパリ、ニューヨーク、シンガポールのコスメカウンターであろうと、Givenchy のブランドと商品の一貫性のある体験をお客様に提供する必要があります。あらゆることを調整する手段が必要だった Givenchy は新たな職務を設け、すべての調和を保つために Asana を導入しました。

Givenchy の製品リリースを計画するための中心的な場所

2018年 3月、Givenchy は全世界での新製品発売を管理する企画開発部長を任命しました。その職責は、80 ものプロジェクトの立ち上げから製品が店舗に並ぶ瞬間まで、関連するプロダクトチームとコンシューマーエクスペリエンスチームの業務を調整することです。

これは、いわば部門の点と点をつなげる役割といえます。つまり、製品の発売に向けた全員の仕事を結びつけるのです。企画開発部長はブランド、製品、サービスの全体を網羅するビジョンを組み立て、それを念頭に置きながら、開発スケジュールと仕事の進行の管理、将来ニーズの予測、問題の解決をこなさなければなりません。

しかしそのためには、Givenchy 全社の関係者をまとめる必要があります。少数精鋭の企画開発チームが連携する相手は、19 部門の 200 人にも及びます。「私たちはマーケティングを中心に、LVMH のすべてのサービスに携わっています。マーチャンダイジング、デジタル、広報、教育に関してはコンシューマーエクスペリエンスチームと、パッケージング開発、研究開発、調合に関してはプロダクトチームと、そして予測と価格設定に関しては財務チームと連携しています」

企画開発部長という新しい役職が導入され、会社の運営は大きく変わりました。まず、多様な職務を担う社員や社歴の長いマネージャーを含め、組織全体を通じて部門横断的にコミュニケーションを効果的にとる方法を確立することが、第一の課題でした。さらに、オペレーション全体のプロジェクト管理を Asana に移行しました。

Asana によるプロジェクト管理への移行

Givenchy が Asana を導入する前、プロダクトチームは Microsoft Project のスケジュールを使っていました。一方で、コンシューマーエクスペリエンスチームでは、仕事管理用のソリューションを使っていませんでした。

このため、期限を守ることも、進捗を継続的に確認することも容易ではありませんでした。「各新製品の発売について複数部門の業務を統合したスケジュールを更新、共有するどころか、確認する手段もなかったのです」と、現在の企画開発部長は振り返ります。全体を調整する司令塔がないため、マーチャンダイジング、デジタルアセット、広報活動、トレーニング資料を統一し、一貫性のあるブランドの世界観をお客様に届けることも困難でした。

Givenchy は企画開発部長をこの司令塔とし、新製品発売に関わる全員の仕事をまとめるプラットフォームとして Asana を採用しました。現在 Asana 上で、80 以上の進行中のプロジェクトすべてを俯瞰的に管理しています。

2018年、新生 L’Interdit を登場させた Givenchy

Asana では、プロジェクト全体を管理できるだけでなく、個別製品のリリースに関するエンドツーエンドのあらゆる情報が格納されます。2018年に装い新たにリバイバルした、ブランドを代表するフレグランス L’Interdit の発売も、そうしたプロジェクトの一つです。

L’Interdit のコンシューマーエクスペリエンスとマーケティング素材を計画する中で、チームはオリジナルのフレグランスの伝統や優雅さを受け継ぎながら、新しい世代に訴えかける現代性も実現したいと考えました。そこで広告に起用されたのが、オリジナルの香水のミューズ、ヘップバーンを彷彿とさせるルーニー・マーラでした。

計画を進めながら、各チームは毎週タスクフォースミーティングを開催して、マーチャンダイジング、デジタル、広報、教育、マーケティングの代表者が集まって進捗の共有やアイデアのブレーンストーミングを行い、ビジョンについて話し合いました。そこで企画開発部門は、ミーティングで決まった発売に向けたさまざまな期限を収集して追跡するために Asana を活用します。

さらに、製品のビジョンに関するプレゼンやレポート、情報を保存、共有するにも Asana が活躍し、部門横断チームはいつでもこれらを参照できるようになりました。「重要なのは、ついにさまざまな関係者全員が、製品のビジョンを共有し、それに向かってコラボレーションできるようになった点です」と企画開発部長は話します。

Asana のようなオープンでアクセスしやすいツールに情報を一括して集めれば、チームは余計なメールや電話を削減できます。企画開発部長によれば、「Asana のおかげで、スケジュールやプレゼン、レポートについて話し合う必要がありません」。重要なタスクフォースの全員はもちろん、それを取り巻く 200 名のチームメンバーが、今では Asana でプロジェクトの更新内容、必要事項、期限を確認しています。

2018年の L’Interdit をはじめ新製品のリリースを管理する Asana プロジェクトには、開発、調合、マーチャンダイジング、デジタルアセット、広報、アニメーション、トレーニングツールなどに関する日程とタスクが表示されています。

L’Interdit: 現代ラグジュアリーのグローバルリリース

生まれ変わった L’Interdit の発売までの調整には 18 か月を要しましたが、製品は予定通り 2018年に、世界 120 か国で発売されました。「発売は大成功を収めたと思っています」と、企画開発部長は語ります。「それは製品の質の高さと、ほかにはないブランド独自の香りのおかげです。それに、私たちはチームでデザインしたコンシューマーエクスペリエンスについても非常に誇らしく思っています」

そして次のように続けました。「Asana は協働的なプロジェクト管理の素晴らしいソリューションです。タスクを完了したときにご褒美として現れるアニメにも楽しませてもらっています。マーケティングチームの全員が Asana のユニコーンのステッカーを自分のラップトップに貼っているくらいです」

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Asana は協働ワークマネジメントのトップ企業です。”

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