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[ケーススタディ] Blinkist のヒーロー画像

Asana で従業員のエンパワーメントを実現し、職場環境を向上する Blinkist

結果

従業員のエンパワーメント

Asana によってもたらされた透明性とコラボレーションのしやすさでセルフエンパワーメントの機会を創出

結果が出るまでの時間を短縮

エンパワーメントにより社員と問題の距離が縮まり、意思決定への意欲が向上

コミュニケーションの一元化

仕事を整理し、プロジェクトを構造化し、コメントやプロジェクトの会話を使ってコミュニケーション

[ケーススタディ] Blinkist のロゴ
地域ドイツ、オーストリア、スイス
会社の規模中小企業
業界テクノロジー
主なワークフロー
会議の議題製品リリース

米労働統計局によると、米国民の 1 日あたりの読書時間は 20 分未満。私たちの意識と時間を奪うさまざまなメディアが存在するデジタル全盛期の現代において、読書にかける時間の減少は驚くことではありません。だからと言って情報に対する関心が失われたわけではありません。実際、買い物や環境、政治、創造性などさまざまな分野で、私たちに有効な情報の量は増えています。この膨大な情報量に追いつくためには、読む量を増やし、読む速度を上げる手段が必要です。

まさにその手段を提供しているのが Blinkist です。同社のマイクロラーニングアプリをでは売れ筋のノンフィクションの主旨をテキストおよび音声形式で提供、ユーザーは 1 冊の本をたった 15 分で読み終えることができます。Blinkist の共同創業者、Holger Seim 氏、Niklas Jansen 氏、Tobias Balling 氏、Sebastian Klein 氏は、このアプリに巨大な市場機会を見出し、起業をしました。同社の創業者たち、特に CEO の Holger 氏にとっての時間は、Blinkist の経営においても、そのユーザーにとっても最も貴重な資源だと言えます。

インライン画像-Blinkist-ベストセラー本

課題は実行力

Holger 氏のチームが 2012年に会社を設立した当時、成功のために必要なことは明確でした。できるだけ多くの障害を取り除き、チームのフットワークを軽くすることです。「市場で勝つための主な課題は、当時も今も、実行力です。具体的には、適切な人材を見つけて組織を確立することで、大きなことを実現できる力です。」と Holger 氏は語ります。

チームは実際にそれに取り組みました。「成功の鍵は、優れた人材を見つけ、あらゆる障害を取り除くことで、みんなが同じ目標に向かって働けるようにすることです。」

当初の目標は、モバイルデバイスで本の要点を瞬時に読んだり聴いたり、共有したりできる方法を見つけることでした。初期のユーザーにさまざまな形式を試してもらった結果、彼らは現在の Blinkist に採用されている “blinks” (瞬き) に到達しました。Blinkist は、人々に常に学び続けるためのインスピレーションを提供するということをミッションにしています。そのため、より関連性の高いコンテンツをおすすめとして提案し、コンテンツ形式を常に改革を加えながらユーザー体験の改善に取り組んでいます。

チームが共有目標を達成するために Holger 氏が見つけた最も効果的な方法は、チームのエンパワーメントです。自身のエンパワーメントを得意とする Holger 氏ら共同創業者は、個人の自主性をベースとするマイクロマネジメントの存在しない組織を作ることを目標としました。

エンパワーメントに力を入れることで、Blinkist は社内政治の発生を防いでいます。Holger 氏は「Blinkist が大事にしているのは社内全体の透明性と直接的なコミュニケーションです。旧来のスパイじみた社内政治とは真逆の環境です。全員の意見が重んじられ、効率的で開放的、風通しのよい仕事環境を創り上げました。」と言います。

エンパワーメントによって得られたもの

Holger 氏は 6 年間でチームを 100 人規模にまで成長させ、多くのユーザーに愛用される製品を作り上げました。

はじめより Holger 氏たちは、Blinkist のチームには、そのエンパワーメントの価値観に従った仕事をサポートするために透明性に優れながらもコラボレーションの行いやすいツールが必要だと考えていました。そのツールが Asana でした。「Asana があれば、全員が他の人が何に取り組んでいるのかを確認したり、フィードバックを提供したり、会議が必要なときにみんなを召集したりすることができます。従業員全員がビジネス全体の状況を把握できるのです。」と Holger 氏は語ります。

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全員の賢い決断には、透明性とコミュニケーションが不可欠です。”

チームのエンパワーメントが実現されたことの恩恵として、それぞれの実行速度が向上し「物事の進みがずっと速くなった」と Holger 氏は言います。「創業者である私は、もう障害ではありません。あらゆることにゴーサインを出す必要がなくなりましたから。」

大規模なプロジェクトでも、Holger 氏や組織の他の経営陣より問題をずっと理解しているであろう従業員に、決定を下す権限があります。それぞれが決定を下すことができれば、上層部の意見や承認を待つ必要がなくスピーディーに仕事を進められます。たとえば、あるチームが先導してリリースを行なった Simplify ポッドキャストでも、Holger 氏がフィードバックを提供することはめったにありません。

「権限を与えられた従業員は、当事者意識を持ち、やる気が高まるものです」と、Holger 氏は説明します。そして、このエンパワーメントによる恩恵は気持ちの面におけるものだけではありません。「当社の従業員の定着率は非常に高いものです。これは、従業員のそれぞれが会社に影響を及ぼすことのできる存在だと感じられるからでしょう。」

エンパワーメントの実践

「すべての人間に考えを実現化するシステムが必要です。結局のところ、私たちの脳は記憶を貯めておくためだけの装置ではなく考えるためのツールなのです。」この考え方を根拠に、Blinkist は Asana を使ってその価値観を仕事で実践しています。チームは Asana を活用し、Holger 氏が呼ぶところのプロジェクトと「プロジェクトではないプロジェクト」(仕事のより抽象的な部分や仕事の進行部分) の両方を管理しています。

Asana を使ったプロジェクト管理

Blinkist は Asana を使って社内全体のプロジェクトを計画しています。仕事を整理し、プロジェクトを構造化し、コメントやプロジェクトの会話を使って会議に頼ることなくコミュニケーションを取っています。すべての仕事を Asana で追跡することでチームのコラボレーションは合理化され、すべての従業員が責任を持って仕事に取り組んでいます。最近では、ドイツ語市場向けウェブサイトのローカライズを追跡するプロジェクトを実行しました。

プロジェクトではないプロジェクト

Blinkist が Asana を使って追跡している仕事は、プロジェクトの一般的な定義に当てはまるものだけではありません。同社は、Asana のプロジェクトを使ってすべての従業員の役割と責任を記録し、各個人の目的を明確にしています。

Blinkist 内のすべての部門 (同社では「サークル」と呼ばれています) が Asana のプロジェクトになっており、その中のタスクで説明責任と役割が定義されています。こうすることで、すべての従業員がサークルのプロジェクトに入ってサークルの取り組む内容、各個人のサークル内における目的、そして個々の仕事と全体とのつながりを理解することができるのです。

Blinkist インライン画像 2

また、Blinkist のチームは Asana を使って毎週の「戦術」、またはチェックインを管理しています。各チームは戦術としてセットアップされたプロジェクトを持っており、チームメンバーはディスカッションのトピックを議題に追加したり、参照用にプロジェクトでメモを取ったりします。

またすべての戦術プロジェクトには「バケットリスト」があり、チームはここに新しいアイデアを保存します。「昔は、アイデアをチームと話し合う時には長いメールを書き、みんながそれに返信していました。結局長文メールのやり取りになり、とても非効率的でした」と、Holger 氏は言います。

今では、週例会議まで覚えておくことすら困難な難解で長いスレッドではなく、バケットリストセクションを使ってチームメンバーがアイデアを共有し、それに関するディスカッションが確実に行われています。

Blinkist インライン画像 3

エンパワーメントを実践する力

Blinkist では、会社の価値観であるエンパワーメントの実践によるメリットがいくつも見られます。同社の製品が、より効率的な方法で要点を提供しユーザーの時間を節約しているように、「Asana のおかげで私たちは多くの時間を節約できています。会話、透明性、コミュニケーションを容易にする Asana は、私たちがより生産的に仕事を進めるために信頼を置いているシステムです。」と、Holger 氏は言います。

Asana を活用して価値観を日々実践することで、Blinkist は従業員の高い定着率と優れた製品を誇る活気に満ちた組織を築きました。「Asana はツールにはすぎませんが、私たちにとっては、ミッション達成に向けて自分たちの価値観を形に変えるために不可欠ものなのです。」

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